経済効果

国民のSNS利用が景気に影響を与える

<SNSの市場規模>
日経BP社によると、2008年度のSNS市場規模は、約499億円でした。関連市場も含めると、約568億円と推計されます。2008年度の市場規模を分類別に見ると、広告(約55%)及び サービス(約42%)の割合が高く、携帯電話を利用したSNS事業者の成長や、有料サービスの多様化が進んでいることが読み取れます。 2010年度の市場規模は、約717億円と予測されました。

では、具体的な側面を通して、それぞれの業種における影響を見ていきましょう。ここでは、「消費行動スコア」・「好感スコア」・「興味関心スコア」の3点について述べます。下のグラフをご覧ください。


参考:経済産業省「企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書
分析:「日経デジタルマーケティング」(日経 BP 社)

(1)消費行動スコア

「消費行動スコア」とは、各企業・ブランドのアカウントを閲覧した人のうち、「購入や利用の候補に加えた」「購入・利用した」「繰り返し購入・利用するようになった」と回答した人の割合を算出し、偏差値化したものです。この消費行動スコアを業種別にランキングにすることで、SNSがどのような業種の売り上げにつながるかが分かります。

以下は、平成27年に行われた日経BP社による調査の結果です。

<SNSが著しく売り上げに貢献している業種>
・「ファストフード・コーヒー・宅配」
・「コンビニエンスストア」
こういった業種が消費行動スコアにおいて高い値を示すのは次の理由が考えられます。
・LINE などと連帯することで割引クーポンの配信に積極的になっていること
・消費者が企業側の投稿を見て店舗を認知できること
・気になった商品を気軽に、かつ低価格で試せること

<SNS投稿が直接売り上げにつながりにくい業種>
・「自動車・二輪車」
上記の業種が消費行動スコアが大きく伸びていない理由としてあげられるのは、以下のものが挙げられます。
・購入に至るまでが長く高額であること

以上のことから、SNSを使うと低コストでかつ効率的に商品情報を閲覧することができる、という利点から売り上げが伸びる業種があることがわかります。ただし、購入に時間がかかる商品を扱う商品に関してはSNSの直接的な影響はあまり見られないようです。

(2)好感スコア

「好感スコア」とは、企業・ブランドが更新したのSNS投稿が、好感度や共感につながったか否かを示す指標です。スポーツブランドや、テーマパークなどのレジャー施設といった、ファンが依然として存在する業種は好感スコアが高まりやすい傾向にあります。このような業種のファンは常にFacebookなどのSNSで最新情報を確認しているからです。消費行動スコアではSNSが大きく影響を示さなかった「自動車」「二輪車」など、購入が頻繁には行われない、あるいはやや高価なものは、好感スコアを高めることで、買い替え時に景気を上昇させることが出来ます。

(3)興味関心スコア

「興味関心スコア」とは、企業のSNS投稿に対し、リツイートやコメントをしたり、メルマガに登録したり、キャンペーンに申し込んだり、商品の購入までは至らずとも投稿に対して何らかの反応をした度合いを偏差値化した指標です。「飲料」「ビール」がトップであるのは、SNSと連動したキャンペーンやプロモーションを頻繁に行っていることが影響していると考えられます。

このようにSNSは複数の面から様々な業種の景気上昇に貢献してきました。皆さんの中にもSNSを通じて知り、通うようになった店がある方も多いのではないでしょうか。SNSは経済に大きな影響を及ぼしていることがわかります。