福島の現状 

ふくしま学宿2017

2日目

【展示から原発を学ぶ】

午前中は、福島県環境創造センター「コミュタン福島」を訪れ、体験型の展示や説明、球面360°の大画面シアターで東日本大震災の被害、特に原発事故の当時の状況や、2017年時点での除染(放射性物質を含む土壌を削り取る作業)の状況について学び、理解を深めました。放射線の危険性や、未だ避難者が5万人ほどいることを知り、原発事故の被害の大きさを身に染みて感じました。

↑コミュタン福島にて撮影した原発の模型
【〜心の復興〜を学ぶ】

昼食場所の蕎麦屋では、川内村婦人会会長の方にまちの復興というテーマでお話を伺いました。地域が一丸となり、学校が復興の先駆けになる必要があるという点から、若者が村に戻り、活動することの重要性を知りました。そして、繰り返し口にしていた「心の復興」という言葉がとても印象的でした。除染や建物の建設などの物理的な復興だけでなく、まちの人々が笑顔で安心して暮らせる環境が必要なのだと強く感じました。

【東京電力の方に話を聞く】

その後、富岡町の東京電力旧エネルギー館にて、女性社員の方と質疑応答を中心とした意見交流を行いました。当時、マニュアルをたどれなかったという状況や廃炉に向けた現状、社員としての責任感や心情を聞くことができました。

【女性医師の方のお話】

夕食後に女性医師の方から伺った、避難時に患者にのしかかる身体的・精神的負担のリスクには強い衝撃を受けました。避難を強いられることで、環境の変化に強いストレスを感じる高齢者の方がいたことを聴いて、避難することが必ずしも良い結果を生むわけではないことを知りました。

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