福井県坂井市の事例
時期:~2018年3月1日 虐待された動物:犬と猫385匹

2018年3月1日に公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)は、福井県坂井市の動物の販売業者が犬や猫を狭い状態で飼う、繁殖するなどの虐待を行ったとして、動物愛護管理法違反で坂井西署に業者を告発をしました。JAWS職員や弁護士が坂井西署を訪れました。


詳しい内容
この業者は2017年12月、坂井市の動物飼育施設で、犬と猫385匹を狭いケージに入れたり、コンクリートブロックの中で50匹以上の狭い状態で入れたりし、不十分な環境で飼っていました。病気や怪我の動物に治療などもしていませんでした。このほか犬を登録申請していなかったり、狂犬病予防注射を受けさせていなかったりしました。施設は最大400匹程度を収納可能な規模でした。 


   

発見した方法
2017年11月、県の健康福祉センターに一般の人から「犬猫が多く飼われている」との連絡がありました。そのため2017年11月29日に県医薬食品・衛生課が施設に立ち入り、従業員2人で世話をしていることを確認しました。動物の健康や安全への支障を防ぐために、飼う動物を減らすように指導しました。2月16日までに8回立ち入って状況を確認しました。施設では繁殖をせず、販売や譲渡をしています。県医薬食品・衛生課では「餌や水は与えられていたので、やせて衰弱している状況ではなかった。虐待とは判断していない」としています。施設の従業員の数に応じた飼育数は改善をみながら判断していくようです。

   


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