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大学教員の働き方


 このページでは大学教員の方7人にアンケートや質問でわかったことをまとめていきます。回答をしてくださった方には、心より感謝申し上げます。

 大学の先生の働き方ってどんなイメージがある?

 うーん…テレビとかでも見るけれど、自分の仕事にプライドを持ってやっている人が多いイメージだなあ。

 確かに。生徒がいる職業なんだけど、大学の先生って自分の研究もやらなくちゃいけないし結構大変だよね。でも、自分が好きなことを突き詰めて研究することが仕事になるから仕事に対しての情熱は他の職業より感じられるかもしれない。


 みなさんは、大学の先生という職業にどのようなイメージを持つでしょうか。では、働き方という目線から大学教員という仕事を覗いてみましょう。

1,労働時間について

<質問と答え>

Q1. あなたが仕事をする場所にいる時間は何時間ですか?
A1. 平均で約9.7時間でした。

Q2. 定時以降にあなたが働く時間はどれくらいですか?
A2. 平均で約3.1時間でした。

Q3. 一日2時間以上残業することにどう思いますか?(7人中)
A3. やらないといけないからやっている ・・・3人
  大変ではない ・・・3人
  大変だが、楽しい ・・・1人

 まず、注目すべきはかなり労働時間が多いということです。国が推奨している労働時間が8時間、残業の上限も月45時間というのが基準だということを考えるとかなり多いということが分かると思います。ただ、伺ったところ大学教員というのはかなり特殊で、研究をしている人も多いため残業をすることが多くなってしまうことが多いそうです。そのためなのか、残業についても否定的な見方をしている人の方が人数が少なくなっていますね。

2,休日について

<質問と答え>

Q4. あなたは大体一週間に何日ほど休みがありますか?
A4. 平均で約1.1日でした。

Q5. 休日によくすることは何ですか?(7人中)
A5. 家族との時間 ・・・4人
  買い物 ・・・1人
  料理をする、お酒を飲む ・・・1人
  研究に関わること ・・・1人

Q6. 休日に仕事と同じことはしますか?(7人中)
A6. する ・・・5人
   しない ・・・2人


 アンケート結果からも、国が推奨している週休二日制には届いていないもののある程度休暇については取れているということが分かると思います。
 ただ、休日に家族と遊んだり自分の趣味などに費やしている人が多いということは、仕事をしている日には自分の時間をとることが難しいのではないかという見方もできます。

3,仕事をするときの気持ち

<質問と答え>

Q7. あなたは好きなことを仕事にできていると思いますか?
A7. 7人中7人がはいでした。

Q8. 一日2時間以上残業をすることにどう感じていますか。(7人中)
A8. やらないといけないから ・・・3人
  大変ではない ・・・3人
  大変だが、楽しい  ・・・1人


 これでは、仕事をしている時の気持ちについてのアンケート結果です。大学教員の方は、好きなことを仕事にできているという人が大半を占めています。このアンケート結果からも読みとれることですが、自分が疑問に思ったことを探求し続けそれを職業にすることができると、仕事に対しての思いが強くなるようです。
 だからなのか、残業についての質問で大変ではないと答えた人が3人いました。この残業が、自分が探求し続けている研究テーマについてのものだったとしたら、そこまで嫌な思いはしないのかもしれません。

4,働き方改革に関して

<質問と答え>

Q9. 今、国が進めている働き方改革について、職場できちんと適応されるようになることは嬉しいですか?
A9. そこまでうれしくない ・・・4人でした。
  少しうれしい ・・・2人
  うれしい  ・・・1人

 このアンケート結果は、とても面白いものであると思います。今の働き方改革では、少なくとも大学教員の方の働き方にはあまり合っていないのかもしれません
 今の働き方改革についてどう思いますか?という質問に、「単に時間を制限するのではなく仕事の量を調節してほしい、あるいはそれを調整するように企業に働きかけてほしい」という意見があり、大学教員という特殊な職業に就く方に今の働き方改革はまだ足りていないところがあるようです。

5,改善策

 以上のことをふまえ、大学教員の方には、どのような働き方改革が良いのかを考えます。好きなことを仕事にしていることをふまえることが大切なのではないでしょうか。好きなことを研究しているのに、理不尽に残業を禁止されてしまうのはつらいところがあるかもしれません。もちろん身体に支障をきたしてしまうような残業はダメですが、仕事に対しての思いを汲んで労働時間を管理することも大切なのではないでしょうか。
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