令和元年労働ニュース

4/12 不合理な待遇差解消のための点検・検討マニュアル(業界別マニュアル)を公表

厚生労働省は、不合理な待遇差解消のための点検・検討マニュアル(業界別マニュアル)を公表しました。 「働き方改革関連法」により、2020年4月から、正社員とパートタイム・有期雇用・派遣労働者との間の不合理な待遇差が禁止されることとなります。(中小企業におけるパートタイム・有期雇用労働法の適用は2021年4月から)

この法律に対応し、雇用形態間の格差を埋めていけば、求職者からは適切な待遇を確保している職場と評価されることになり、人材の確保につながると考えられます。

5/31 全体の38%が「職場でハラスメントを受けたことがある」―ハラスメントに関する実態調査

日本労働組合総連合会は「仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019」を実施し、結果を取りまとめ公表しました。

全体の38%が「職場でハラスメントを受けたことがある」と回答し、上司からのハラスメントで最も多いのは「脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言などの精神的な攻撃」、同僚からハラスメントで最も多いのは「隔離・仲間外し・無視などの人間関係からの切り離し」となっています。

8/2 令和元年度地域別最低賃金額改定の目安について

厚生労働省は、第54回中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について取りまとめられた答申を公表しました。

9/24 AI等の活用に関する報告書を公表-労働政策審議会

この報告書では、働く現場でAI等が適切に積極的に活用されれば、労働生産性を向上させ、人口減少社会における経済成長を支える基盤となることが期待されるとしています。また、労働者がAI等を主体的に活用できれば、自らの力を発揮して仕事ができる環境を作ることやで労働者一人ひとりの幸福度を高め、消費を生み、日本の豊かな将来につながるものと考えられるという結論が提示されています。

12/24 イオンの「マスク着用禁止」に賛否両論

イオングループが接客時の「マスク着用原則禁止」を従業員に通達したことが、ネットニュースによって報じられました。食品売り場で接客する従業員や、実際に風邪や花粉症などでマスクが必要な場合などの例外はありますが、マスク着用には「上司の許可」が必要などの制約があり、一部店舗ではマスクの代わりにクレベリンなどの除菌剤を「従業員が自費」で購入するよう勧めているなどの報道もあります。

12/25 ブラック企業大賞2019に「三菱電機」

長時間労働やパワハラ、セクハラなど、労働環境の悪さで注目を集めた企業を選ぶブラック企業大賞というものがあります。これは、弁護士やジャーナリストらでつくる実行委員会が2012年から始め、今年で8回目となります。

2019年の大賞は2年連続で三菱電機が選出されました。三菱電機は、8月に新入社員の男性が自殺、その上司が自殺教唆をしたという疑いで、兵庫県警に書類送検されています。