睡眠と寝具の関係

寝具の質を高めることは、睡眠の質の改善に大きく関わっています。ここでは、睡眠と寝具の関係について紹介します。

寝具全体に要求される性能

人は睡眠時、深い眠りを保つために、発汗して体温を下げています。そのため、快適で質の高い睡眠を維持するには、吸湿性・放湿性が良く、保温性の良い寝具を使うことが重要です。具体的には、寝床内の温度は33±1℃、湿度は50±5%が良いとされています。

掛け布団に要求される性能

保温性

睡眠時、私たちの体は体温が逃げやすい状態にあるため、過剰な放熱によって低体温になるのを防ぐことが求められます。

吸湿・透湿・放湿性

私たちは一晩に、コップ一杯ほどの寝汗をかくと言われています。寝汗をかくと、寝床内の湿度が上がり、快適で質の高い睡眠の妨げになってしまいます。

軽さ

私たちは一晩でおおよそ20回の寝返りを打ち、血液の循環を良くしたり、寝床内の温度・湿度の調節をしています。掛け布団が重すぎると、寝返り打ちづらくなり、上のことが出来なくなる上に、筋肉にストレスがかかってしまいます。体にフィットするようにも、軽さは重要です。
柔らかさ
寝床内の暖かさが逃げないよう、掛け布団は体にフィットしてる必要があります。そのためにも、体にフィットしやすいように、掛け布団は硬すぎないものを選ぶ必要があります。

敷き布団(ベットマット)に要求される性能

支持性能

私たちの姿勢は、横から見た時に2つのS字カーブを描くようになっており、1つは後頭部から首・胸にかけてのカーブ、もう1つは胸から腰にかけてのカーブです。自然な立ち姿勢の時は、腰のS字カーブの隙間は4〜6cmですが、睡眠時の姿勢では、隙間が2〜3cmの時が、最も体への負担が少なくなります。敷き布団やベットマットが柔らかすぎると、胸から腰にかけて、深く沈み込んでしまいます。すると、S字カーブの隙間が大きくなってしまい、快適で質の高い睡眠の妨げになる他、腰痛の原因にもなります。反対に硬すぎると、骨があたって痛みを感じたり、血流の妨げになったりとしてしまいます。敷き布団やベットマットは、2つのS字カーブをバランスよく支えられ、自分にとって楽な寝相を保てる、適切な硬さであることが重要です。

保温性

敷き布団やベットマットも、掛け布団と同様に保温性が重要です。

吸湿・透湿・放湿性

敷き布団やベットマットも、掛け布団と同様に吸湿・透湿・放湿性が重要です。

枕に要求される性能

支持性能

枕の役割は、仰向けに寝た時に生じる、首から後頭部にかけての隙間を埋めて、立った時に近い姿勢を保つことにあります。この隙間は個人差があるため、自分の体型にあった枕を選ぶことが大切です。具体的には、敷き布団やベットマットと首のなす角度が5度程度になるのが理想であるとされています。隙間の深さは人によって異なりますが、一般的には1~6cm程度と言われています。これにあった高さ・硬さの枕を使用すると、首から肩にかけての負担が少なくなり、快適で質の高い睡眠を取りやすくなります。反対に、高すぎたり、低すぎたりして、自分の隙間に合わない枕を使用すると、首や肩、胸の筋肉に負荷がかかってしまいます。すると、呼吸がしにくくなり、快適で質の高い睡眠の妨げになってしまいます。枕は、頭をしっかりと支えてくれる、高さ・弾性があり、使ったときに呼吸がしやすいものを選ぶことが大切です。

吸湿・透湿・放湿性

枕も、掛け布団や敷き布団と同様に吸湿・透湿・放湿性が重要です。

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