実際にインタビューして聞いてみた!

食品ロス問題の実態をもっと身近に感じたいと思い、茨城県の小学校の管理栄養士さんと、私たちの学校のカフェテリア(学食)の方にインタビューしました。

茨城県の小学校にインタビュー!

この小学校の(生徒数-970人)では、給食を小学校内にある給食室で作っています。
※新型コロナウイルスの影響もあり、電話でインタビューさせて頂きました。

Q.毎日、どのくらいの量が残飯として給食室に戻ってきますか?
「今日(2020年11月16日)は給食として320 ㎏を食缶に入れて出したところ、54 ㎏が残飯として戻ってきました。」
 管理栄養士さんいらすと
なんと、出した量の約17%が残飯となってしまっているようです。
Q.残飯はどのように処理していますか。
「以前、市では「ゼロエミッション」という残飯を土に還す取り組みが行われていましたが、 現在は、全て燃えるゴミとして廃棄されています。」  管理栄養士さんいらすと
毎日沢山の食品廃棄物が出て、全て燃やされてしまっているという生の声を頂くと、 食品ロスは深刻な解決しなければならない問題だと改めて感じました。




私たちの学校でインタビュー!

私たちの学校のカフェテリア(学食)を作っている方にインタビューをさせていただきました。
新型コロナウイルス前、学食ではランチメニューとして4種類の定食を提供していましたが、現在は私たちの学校ではそれらのメニューを「お弁当」にし、事前予約制で提供しています。

Q.新型コロナウイルスが流行る前と後の食品廃棄量を教えてください。
「コロナ前は平均として1.2kgくらいでした。現在はお弁当予約制にした影響もあってなのか、ロスは殆どありません。」
「予約制」にすることによりロスを防ぐというのはコロナ前にはなかった発想であり、食品ロスを防ぐ上でとても良いことだなと思いました。
Q.では、コロナ前平均1.2㎏あった食品はそのまま「残飯」として廃棄されていたのですか?
「食品衛生上問題もあるので、
残念ながら全てそのまま廃棄になります。」
Q.「食品ロス削減」のために工夫していることは?
「冷凍食品を活用できる素材は、足りない量を調整できるので
うまく使いながら調理しています
(生のものは使い切らなければならないので)」




インタビューに御協力下さった、小学校の先生・管理栄養士さん、食堂の調理師さん本当にありがとうございました。



感想

今回は学校などあらかじめ作る人数がある程度予測できる場所でのインタビューになりましたが、それでも一定の食品廃棄が行われてしまう事態を身近で知ることができました。その一方で作り手の方々もなるべく「食品ロス」にならないよう工夫し努力されていることがわかり感謝すべきことだと思います。
ある自治体と日本気象協会ではAIを使って気象と小売店の購買データの相関関係を解析して商品の需要を予測するサービスもあるとのこと、また東京駅の駅弁屋さんでは売れ残りのお弁当を閉店後に従業員の方々に安く売ることで少しでも「食品ロス」をなくそうという取り組みをしているとの記事を見つけました。様々な場所で身近なことから「食品ロス」をなくそうという取り組みはこれからもますます大切なことです。

次章では単なる「捨てる食品ロス」だけでなく「活かせる=再利用できる食品ロス」の可能性を探してみたいと思います。