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Result実際のアンケート結果

 どのようなラブレターが好まれるのか、実際に177名の男女を対象にアンケートを実施しました。多くのポイントがあると思われますが、中でも厳選した3つを条件として5種類のラブレターを作成し、どの文章が最も好みかを選んでもらい、また何故それを選んだのかについて答えていただきました。

アンケートの内容

  アンケートの条件として選んだのは、以下のポイントです。
 ・敬語
 ・マイナスなことを書かない
 ・好きになった理由を書く

 5種類のラブレターはそれぞれ以下の条件で書きました。実際の文章も掲載します。
 なお、他の条件を揃え、全員にあてはまる状況にするため、宛名と差出人の名前はあえて省いています。
 また、以下の手紙の文面は全て無料テンプレートに私たちが書いたものを利用しています。

①敬語〇/マイナスなことを書かない〇/好きになった理由〇

②敬語✕/マイナスなことを書かない〇/好きになった理由〇

③敬語〇/マイナスなことを書かない✕/好きになった理由〇

④敬語〇/マイナスなことを書かない〇/好きになった理由✕

⑤敬語〇/マイナスなことを書かない✕/好きになった理由✕

 皆さんが好きなものはどれですか?
 それでは、次はいよいよ結果について見ていきましょう。


【Excelで作成】

全体の結果

 

 まず、全体の結果について考えてみます。
 グラフから、40%と、今回最も多くの支持を集めたのが①のラブレターであることがわかります。細かく分析していくと、以下のことが読み取れます。
  ⅰ敬語の方が良い
  ⅱマイナスなことは書かない方が好まれる
  ⅲ好きになった理由はある方が一般には好まれるが、より簡潔にするためには書かない方が良い
  ⅳ告白の成否に及ぼす影響の大きさは、「マイナスなことを書かない」>「敬語」>「好きになった理由を書く」の順で大きくなる

 何故これらのことがわかるのか、続いてこれらのことに関する根拠を個々に述べましょう。
 なお、統計的仮説検定にかけたところ、①>②、①>③、②>③、①>⑤、④>⑤、③<⑤、⑤を選んだ男性>⑤を選んだ女性については有意差のあることが確認されました。また、①と④については有意差は見られませんでした。

ⅰ敬語の方が良い
 これは、①と②の結果を比較することから読み取れます。この2つは敬語かどうかだけが異なっているため、どちらがより選ばれたかで敬語で書くことの必要性について証明することができます。結果グラフより、①の方が選ばれていることがわかります。よって、敬語で書かれたラブレターを好む人が多いことが言えます。

ⅱマイナスなことは書かない方が好まれる
 このことについては、①と③、④と⑤をそれぞれ比べると、いずれも①、④の方が高評価を得ていることからわかります。実際「③と⑤には悪口が書いてあり良い気持ちにはならない」や「③や⑤には『全然タイプじゃない』や『苦手』という言葉が入っていてあまりいい印象を持てなかった」などの意見がありました。やはりラブレターに否定的な内容をしたためるのは告白の成功確率を下げると言えるでしょう。

ⅲ好きになった理由は書いてある方が一般には好まれるが、特殊な場合では書かない方が良い
 ①と④を比べると①の方が選ばれているので好きになった理由は書くべきである。果たしてそうでしょうか? 確かに①と④で異なるのは理由を書いてあるか否かですが、③と⑤も対照実験としては同等です。そして、後者では⑤の方が得票数が多いのです。これは何故でしょうか。
 そこで⑤を選んだ理由を見てみると、「愛が重すぎるが、想いが一番伝わっていると思った」「ヤンデレみたいな感じでよかった」など、込められた深い想いを好意的に受け止めている人が多いことがわかります。逆に他のものを選んだ人で「⑤は怖い(から選ばなかった)」と書いている人もいました。これらの事実から、真に迫った想いに対する捉え方が原因であると考えられます。③と異なり、理由を書かない代わりに自分の気持ちだけを赤裸々に綴ったことで、否定的な内容がむしろ差出人の心情を効果的に描写できたのかもしれません。このような特殊な場合には理由は書かない方が良いと言えます。
 ただ、①を選んだ理由に「好きなところが書いてあるから」「理由も書かれているから」と書いている方も少なからずいるため、一般に理由は書いた方が良いでしょう。

ⅳ告白の成否に及ぼす影響の大きさは、「マイナスなことを書かない」>「敬語」>「好きになった理由を書く」の順で大きくなる
 まず、「マイナスなことを書かない」についてですが、この要素を含んだラブレターとこれを含まない(=マイナスなことを書いた)ラブレターは理由の有無にかかわらず前者のほうが支持を集めており、仮説検定での有意差からこの差が偶然でないことも示されます。「敬語」についても同様です。ゆえに、どちらもラブレターのクオリティに関わっていることがわかります。一方、①と④の間には有意差を確認できなかったため、「好きになった理由」を書くかどうかはあまり告白の成否に他二つほど影響を及ぼさないと言えるでしょう。
 次に理由を除く二つの作用の大小を考えるべく、②と③を比べてみます。条件が異なるように思うかもしれませんが、「敬語」と「マイナスなことを書くか」のどちらがより得票数を減らす原因となったのかを見るにはここの数値を比較するのが最適なのです。
 さて、アンケート結果の冒頭で述べた通り、②の方が③より多くの人に好まれたことは偶然ではありません。つまりここに有意差が出たことこそが「マイナスなことを書く」か否かが「敬語」を用いるかどうかよりも相手の受け取る印象の好悪を左右することの証左となるのです。

性別ごとの結果

 次に、性別でどのような違いが見られたかについて見ていきましょう。

 グラフから、男女ともに①が最も選ばれていたことがわかります。
 またいずれも①と④で主に票が入っています。男性では女性に比べ④を選んだ方が多く、理由を見てみると、ストレートでわかりやすい④が読む側である男性を気遣っていると好評を博しました。
 女性の結果にはⅱの傾向がより顕著に表れています。男性は前述したように女性に比べいわゆる「重い愛」への考え方が前向きであることも推測されます。これは⑤を選んだ性別での差が有意であったことからも言えます。ⅰについても男女ともにその傾向が見て取れますが、③はどの性別からも票をあまり集められなかったことから傾向としてはⅱの方が強い、すなわちⅳについてもわかります。

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