はじめに
みなさんは「アリとキリギリス」という童話はご存じですか?多くの人が知っているとは思いますが、あらすじを説明しましょう!
あるところにアリとキリギリスがいました。夏の間アリはせっせと食べ物を貯蓄している中キリギリスはヴァイオリンを弾いて遊んでいました。
そうして冬が来たときアリは蓄えで食事をまかなっていましたが、遊んでいたキリギリスには食べ物がありません。
キリギリスはアリに食べ物を要求しますが断られてしまい、飢えて死んでしまいました。
という話でした。
のんびりしているキリギリスの画像※メンバーが描画

遊び惚けずに次のことを考えて用意をしなさいという多くの人の心に刺さる童話ですが、着目するのはそこではありません!
私たちが言いたいことは「私たちにも冬がくるかもしれない」ということです!
どういうことかというと冬にキリギリスの食べ物がなくなったように、
2050年にかけて食糧総消費量は今現在のおよそ 170% 以上になるとされていて、
2030年にも人類はたんぱく質の供給不足を迎えると予測されています。※1

たんぱく質は、炭水化物・脂質と合わせて三大栄養素の一つで、人の体は水分を除外すると60%がたんぱく質でできていています。
このたんぱく質が不足すると考えると、どれだけ大きな問題かわかるはずです。

つまり人類の食糧供給は「わりとぎりぎりっす」
そのたんぱく質不足を解決することができると目されているのはなんとアリとキリギリス、すなわち昆虫です!!!!

昆虫は、FAO(国際連合食糧農業機関)が今後の食糧に推薦し注目があつまっている次世代食品です。
みなさんは「昆虫!?とんでもないあんな気持ち悪い見た目をしたものを食べるなんて!」と思ったかもしれませんが食べられるんです!
日本では「イナゴの佃煮」が昔から食べられていましたし、世界では現在20億人が1900種※2を超える虫を食べています。
また、ホモサピエンスは昆虫を食べるために手指を細かく操ることで進化したともいわれています。
知らないだけで実は昆虫は食べられるし、おいしいのです。


昆虫のすごいところは、同量のエサで牛や豚より多くのタンパク質を生産できること。そして環境への負荷が少ないことです。

昆虫を食べることで、既存の動物性たんぱく質より大幅に環境への負荷を軽減できます。
この特徴はSDGsを目指す現代社会においてとても重要なものでしょう。
今の日本では昔の食べ物とされた昆虫が現代で持続可能な社会にあった次世代の食料として蘇るというのはとてもおもしろいことですね。

このタンパク質危機について、私たちはアリのように口を酸っぱく(ギ酸でアリは酸っぱい)ヴァイオリンではなく警鐘を鳴らし、昆虫食でキリギリスのようなさまーにならず、
アリのように虫食(昼食)をとれるウインター(ウィナー)となって大きな問題に夏冬(かとう)ではありませんか!

せっせと働くアリの画像※メンバーが描画

※1.出典 日経クロストレンド 未来の食事は「藻」と「昆虫」がカギ 12年後にも現実に
※2.出典 FAO 「 Edible insectsFuture prospects for food and feed security」P.xiii The role of insectsより


このサイトの読み始めと読み終わりの2度、昆虫食クイズで実力を測ることをおすすめします。ぜひ今1度目をどうぞ。

 < Prev. Next >