歴史

「くそう…まさか海で遭難するとは思ってもいなかったぜ。こんな時はどうすれば良いんだ…俺の手元にはてばたくんに持たされた手旗のみ。一体どうすれば……ん?あの緑色のは何だァ?」
(ああ…てばにゃんがあんな遠くに!どうやら私のことを気付いてないようですね。ならば手旗で伝えるしかありません!)
「ン?赤いのと白いのがパタパタなびいて…手旗!ありゃあ手旗じゃねえか!」
(ぱたぱたぱたぱた ぱたぱたぱた……)『ユウモアデス ソコデマッテイテ イマタスケマス』
「読める…読めるぞ…!ここで待っていれば良いんだな? 手旗を教えてくれてありがとう、てばたくん!」
▼ユーモアは コスモパワーを つかった!


〜5分後〜


「助かったぜユーモア!しかし手旗がこんなに役立つなんてなァ!手旗が無かったらお前から逃げてたぜ俺ァ!こんなに素晴らしい手旗は一体誰が作ったんだ?お礼が言いたいぜ」
「ああ、それはですね…」



てばにゃんとユーモアくんが意思疎通に成功した場所はどこだったでしょう。そうです、海ですね。無線を持っているわけでもありませんし、二人は手旗で意思疎通を図るしかありませんでした。このように、手旗は主に海で使われるものです。つまり、手旗を生み出したのは船乗りなのです。 明治26年ごろ、手旗信号は海軍にいた釜谷志道と部下が共同し考案し海軍に正式に採用され、やがて商船も使用するようになりました。「海軍手旗信号法」と定められたのは昭和6年、政府告示によるものでした。

年代 種類
江戸中期〜明治   旗振り通信
 江戸  伝書鳩、飛脚(この時期に発達)
 1608年  望遠鏡発明(※)
 1793年  腕木通信発明
 1837年  モールス信号
 1877年  手旗信号考案
 1931年  日本船舶手記信号法制定
 1952年  日本船舶信号法公布


(江戸時代:1603年〜1868年)
(明治時代:1868年〜1912年)

(※)
望遠鏡の発明により、手旗信号や腕木信号が遠方からでも見えるようになりました。


「へぇ〜!物知りだな、ユーモア!」
「全部てばたくんの受け売りなんですけれどね」




(流石てばたくん…手旗マニアだぜ…)