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第五章〜これからの発電〜


先生 じゃあ今度は、安全で地球にやさしい発電をいくつか見てみよう。
まずは「太陽光発電」だ。
男生徒 これは家の屋根についてるのを見たことあるよ。あの大きなパネルのことでしょ。
先生 そうだね。これは「太陽」の光で発電するんだ。
そのパネルを「太陽電池」っていうんだよ。身近な場合だと電卓とかにちっちゃくついてるかな。
女生徒 家の屋根から電卓までいろんなことに使えるのね。
先生 この発電のいいところは、この「太陽電池」さえつけてしまえば、
特に人が見てなくても安全に発電できるんだ。たまに定期検査するぐらいだよ。
男生徒 なるほど。確かに危ないものはないね。
先生 それに、自分の家で発電して余った電気は、電力会社が買い取ってくれるんだよ。
男生徒 そうなの!それはおもしろいね。でも、やっぱり欠点はあるんだよね。
先生 「太陽光発電」の欠点は、当たり前だけど太陽が出てる時しか発電できないんだ。
女生徒 言われてみるとそうね。くもりの日や夜は発電できないのね。
先生 他にも雪に「太陽電池」がおおわれてしまったりするんだ。
天気によって発電できるか決まるから、安定しないんだよ。
男生徒 そうか…いつも晴れているわけじゃないしね。
先生 また、この「太陽電池」にお金がかかるんだ。
素材はほぼすべてリサイクルできるからゴミは出ないけど、
自分の家につけるとなるとまだまだ高いんだよ。
女生徒 そっか…やっぱりまだ主力として使えないのね。
先生 他には「風力発電」というのもあるよ。
男生徒 今度は「風」なんだね。
先生 そうだよ。みんなモーターでプロペラが回るのは見たことあるよね。
女生徒 ええ、もちろん。
先生 これはその逆で、プロペラが「風」を受けて回って電気がつくられるんだ。
男生徒 それって、自転車のライトと似ているね。
先生 そう。「モーターを回せば電気ができる」。
基本に一番近い発電方法かもしれないね。
女生徒 確かに、わかりやすいわね。じゃあ欠点って?
先生 もちろん「風」が吹かないと電気はつくられないからね…
やっぱり安定しないんだよ。
男生徒 やっぱりそこなんだね。自然の力を使うからしょうがないのかな?
先生 この発電は日本よりも海外、特にヨーロッパやアメリカでよく使われているんだ。
女生徒 そうなんだ。やっぱりいつも風が吹くところじゃないとダメなのね。
先生 さらに「地熱発電」なんていうのもあるんだ。
男生徒 今度は「地熱」か。でも…「地熱」ってどういうこと?
先生 これは「火力」に似ているんだ。
「水蒸気」を使うんだよ。「温泉」といったらわかりやすいかな。
女生徒 あっ、あの湯気のことね。じゃあ「地熱」って地面の下の熱ってこと?
先生 そのことなんだ。地面を掘ると温泉が出るように、
地下の「マグマ」の熱で温められた「水」を「水蒸気」してタービンを回すんだ。
男生徒 火力発電の火が天然になったんだね。
先生 そのとおりだよ。これは前の2つより安定して発電できるんだ。
女生徒 じゃあだいぶ使われているの?
先生 発電量は水力、火力、原子力に次いで4番目なんだけど…
男生徒 4番目だけど?
先生 全体じゃ4番目でも1パーセントぐらいしかないんだ…
女生徒 4番目で1パーセント?まだまだなのね…
先生 自然のエネルギーはまだまだ主力とはいえないんだ。
技術的に進んではいるんだけどね。
男生徒 僕たちがどれだけ発電するためのエネルギーを、燃料に頼ってるかがわかるね…
先生 他にも、海の波を使う「波力発電」、
太陽の熱を使う「太陽熱発電」なんていうのもあるんだ。
女生徒 でも、こうやってみると自然のものは見方を変えれば、なんでも発電に使えるのね。
先生 そうなんだ。これから技術が進歩すれば水力、火力、原子力に頼らなくてもよくなるかもしれないんだ。
男生徒 そうだね。これから少しずつでも、自然の発電にしていきたいね。
先生 これで発電のしくみは終了だよ。このサイトでは「考えよう」であなたの意見を募集してるよ。
女生徒 「遊ぼう」のクイズにも挑戦してみてね。
男生徒 メンバーが実際に見学した「見学レポート」もよろしく。
先生 最後まで見てくれてどうもありがとう!


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