第四章〜原子力発電所〜
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次は「原子力発電」だ。どうやって発電するかは…想像できる? |
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…わかんないな。でも、なんかすごいことが起きてそうだね。 |
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ちょっと難しいな…いきなり「原子力」って言われても。 |
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やっぱりいきなりじゃわかんないよね。 とりあえず、どうやってタービンを回しているか考えてみようよ。 |
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水力は水、火力は火だから…やっぱりその「原子力」を使ってるんだよね。 |
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そう。仕組みは火力発電によく似ているんだ。 火で水を温める代わりに「原子力」を使っているよ。 |
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じゃあ、いったいその「原子力」ってなんなのかしら? |
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「原子力発電」は「ウラン」という物質を「核分裂」させた熱で水を温めているんだ。 |
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「ウラン」を「核分裂」?いきなりわかんなくなっちゃった… |
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、じゃあ先に「ウラン」から説明しようか。「ウラン」は天然の物質の中で「核分裂」できる唯一の物質なんだ。 それに、火力発電で使う石油や石炭より地球上にたくさんあるから、安定して供給できるんだ。 |
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つまり、地球から自然にとれて「核分裂」できる物質で、石油や石炭よりいっぱいあるってことなのね。 |
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それで「核分裂」っていうのは、「ウラン」のなかのエネルギーがほかの「ウラン」と行ったり来たり 入れ替わったりすることで、とても大きなエネルギーを発生させることなんだ。 |
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じゃあ「ウラン」がほかの「ウラン」と反応しあうとエネルギーが発生するってことなんだね。 でも、これのなにがすごいのかな? |
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この方法を使えば、少しの「ウラン」から大きなエネルギーを発生させられるんだ。 「ウラン」は少しでいいから運ぶのにもお金がかからないしね。 それに、二酸化炭素などの地球温暖化に関係する悪い物質もでないんだ。 |
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それって今までの発電方法で一番効率よく発電できるんじゃない? 安定して供給できて、少しの量でよくて、地球にもやさしいんでしょ! |
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でも、やっぱりすべていいわけじゃないんだよ。みんな「原子爆弾」は知っているよね。 |
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もちろん。広島と長崎に落とされた爆弾でしょ。 |
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実はその「原子爆弾」の原料がこの「ウラン」なんだ。 |
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えっ、そうだったの! |
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「ウラン」の強力なエネルギーは兵器にだってなってしまうんだよ。 だから悪用されないように、しっかりと取り締まらなければいけないんだ。 |
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そうだったんだ…やっぱりエネルギーの多いものは扱いが難しいんだね。 |
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それに、この「ウラン」は発電に使ったあと「放射線廃棄物っていうのに変わるんだ。 |
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「放射性廃棄物」?つまり発電したあとの「ゴミ」ってこと? |
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そうだけど、ただの「ゴミ」じゃないんだよ。ちょっとあつかいがやっかいなんだ… |
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あつかいがやっかい?どんな問題があるの? |
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「放射性」って書いてあるだろ。これは「放射線」っていう体に悪いものを出すんだ。 わかりやすく言うと病院でレントゲン検査はやったことあるかな? |
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やったことあるよ。骨折したときにね… |
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あれはX線っていうのを体にあてて写していて、その仲間なんだ。もちろんX線は体にあまり影響はないよ。 ただ、「放射線」は浴びるとガンや白血病などの重い病気にかかりやすくなるんだ。 |
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それは大変!今はどうやって捨てているの? |
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今は、地下深くに埋めているんだ。「放射線」の影響が出ないくらい深くにね。 |
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そうか、地下に埋めていたのか。でも、これからも埋めていくの? |
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よく気付いたね。このままだと、当然埋める場所がなくなってしまうんだ。 この「放射性廃棄物」をどうやって安全に捨てるかがこれからの問題なんだよ。 |
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そっか。やっぱりいいことばっかりじゃないんだね。 それに、起きてからじゃとりかえしのつかない問題ばっかりなのね。 |
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そう。だから安全確認や、事故の防止を一番にやらなくちゃいけないんだ。 目先のエネルギーにばかりとらわれてちゃいけないんだよ。 |
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そうだね。じゃあ、今度はもっと安全で地球にやさしい発電を教えてよ。 |
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じゃあ、次はクリーンな発電を見に行こう。 |
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