第三章～火力発電所～
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次は「火力発電」だ。どういう仕組かわかるかな？ |
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今度は「火力」か…さっきの「水力」は水で タービンを回したんだから、今回は火を使うんだよね。 |
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でも、どう使うのかしら？火って言われると火事のイメージがあるから… |
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うーん、でもいつもみんな火を使っているのにな。 |
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あっ、台所のコンロ！ |
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じゃあその例えで行こうか。 その前に、今回は実は火が直接タービンを回してるわけじゃないんだ。 |
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えっ、「火力発電」なのに？ |
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もちろん「火」はこの発電の特徴になっているよ。 この「火」は何かを温めるために使われるんだ。 |
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じゃあ、「火」に温められたものがタービンを回しているの？ |
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そう。それには温められて状態が変わる身近なものが使われているよ。 |
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わかった！これも「水」だよね。 「氷」、「水」、「水蒸気」だし、毎日使ってるよ！ |
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そうなんだ。「火」に温められた「水」が「水蒸気」になって、 タービンを回しているんだ。 |
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そっかぁ。「水蒸気」か。それは気付かなかったけど… それこそ大量の「水」が必要なんじゃないの？ |
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そうだよ！水力発電はタービンを回して海に流れるだけだけど、 「水蒸気」にしたらどんどん空気と一緒になっちゃうよ。 |
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よく気がついたね。だけど、そこはなにも問題がないんだよ。 |
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うーん、「水」はいっぱいあるから、とかじゃないよね。 |
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ここはちゃんと解決されてるんだ。ここのヒントは「再利用」。 ちゃんと水の特性が生かされているよ。 |
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水の特性は「氷」…「水」…「水蒸気」…… |
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あっ、「水」から「水蒸気」になるなら！ |
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「水蒸気」から「水」にもなるんじゃないかしら！ |
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二人ともよくわかったね。 温められて「水蒸気」になった「水」は冷やされてもとの「水」に戻るんだよ。 |
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なるほど、「再利用」か。これでバッチリ解決だね。 |
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でも、やっぱり問題はほかにあるんだ。それも「火」にあるんだよ。 |
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これはわかったわ。物を燃やしてるんだもの、最近話題の「二酸化炭素」でしょ。 |
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正解だよ。「火力発電」は大量の化石燃料、 つまり石炭や石油を大量に燃やして「火」を起こしているんだ。 |
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そうか。「二酸化炭素」の排出はよくないよね…水力だけじゃダメなのかな？ |
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そうもいかないんだ。「火力発電」は他よりも効率よく発電できるし、発電する電気の量を調整しやすいんだよ。 |
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そう言われてみれば、水力は水を一気に流すけど「火力」は「火」を止めるだけね。 |
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だから簡単にやめられないんだ。水力のときのように電気のムダが出にくいからね。 |
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でも…やっぱりこのままじゃ良くないわよね。ほかにいい発電はないのかしら？ |
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よし、それじゃあまた次の発電を見に行こう。 |
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