第二章～水力発電所～
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じゃあまず「水力発電所」だ。どうやって作っているかな？ |
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え、いきなり… でも水から電気でしょ？いったいどうやってできるの？ |
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確かにふつうはみんなそう思うかもね。 でも実は発電の仕組みはさっきの自転車のライトとあまり違いはないんだよ。 |
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それって…タイヤでモーターを回して…ってところ？ |
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そうだよ（楽）。基本は「モーターを回せば電気ができる」。 そして違いはタイヤじゃなくて「水力」。 |
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ってことは、水でモーターを回すのね！ |
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水力発電は高い所から水を滝のように流して、 その流れの途中に巨大なモーターがあるんだ。 ちなみにその「巨大なモーター」には「タービン」っていうのがついていて、 それが回ることで発電しているんだ。 |
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「タービン」を回すことでモーターが回るのね。知らなかった… |
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なぁんだ。「水から電気を作る」んじゃなくて、 「水の力を使って発電する」んだね。 |
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まぁ…、さすがに「水から電気を作る」は無理だろうね… じゃあ、水力発電所はどんなところにあると思う？ 発電方法にだいぶ関係してるんだ。 |
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場所かぁ……水をいっぱい使うなら「海」じゃないかしら？ |
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確かに水はたくさん使うけれど海じゃないんだよ。 ヒントはそうだな…「高い所から、溜めた水を流す」 |
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うーん、高いとこ…溜める…水…、あっ「ダム」のこと？ |
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そう。山のほうのダムに造られることが多いんだ。 山の傾斜を利用して川に溜めた水を一気に流して発電するんだ。 |
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えっ、問題？うーん、一見なにもなさそうなんだけど… |
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今の話だと……なにかしら？ |
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少し難しいかな。たとえば「ムダが多い」。なんのムダか想像できる？ |
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ムダかぁ。水をいっぱい流してるから水のムダ使いかな？ |
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そこじゃないんだ。ポイントは作っている電気が、主に使われる都市部までが遠いってことなんだ。 ちなみに、流した川の水は、どの川も海に流れるからムダにはならないよ。 |
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遠いことのなにが悪いのかしら？ |
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作られた電気は電線に流して運ばれるよね。実は電線で運んでる間に せっかく発電した分の電力が少しなくなってしまうんだ。ここが「ムダ」なんだよ。 |
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えっ、減っちゃうの？それは聞いたことなかったな… |
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ちょっとこれは全然知らなかったわ… |
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おっと、実はもうひとつ問題があるんだよ。 |
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えぇー、意外とあるんだね。 |
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このダムや電線を作ったのは山の中だったよね。 山を切り開くために大量の木が切られるし、お金もたくさんかかるんだ。 |
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自然破壊ってことね。確かに、山の中にあんな大きな施設を作るんだもの。場所もお金も必要よね… |
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うーん、じゃあほかにもっといい発電方法はないのかな？ |
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じゃあ、次の発電所を見てみよう。 |
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