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このサイトでは「生活」に利用されている放射線について、基礎知識や利用方法などの情報をわかりやすく紹介しています。
放射線についての理解を深めていただくことが私たちの願いです。
日本語/English
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2.医療の利用
レントゲン/CT/脳腫瘍/ばんそうこう
私たちは骨などを撮影するとき、病院でレントゲン検査を受けることがあります。レントゲンに使われるX線も放射線の仲間です。
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どのように使うか
X線は放射線の仲間なので透過作用があり、体を通り抜けることができます。通り抜けた放射線は体の後ろにあるフィルムを黒色に感光させますが、骨はX線を吸収してしまうのでそこの部分が感光されずに白く写ります。これによって骨の写真を撮ることができます。
わかりにくい病気を調べるときは、造影剤というX線を吸収する薬を飲んでから検査を行います。
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体の断面を撮影するCT(コンピュータ断層撮影)もレントゲン同様にX線、すなわち放射線を利用しています。
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どのように使うか
まず体にX線を様々な方向から当て、体がX線を吸収した量を方向別に調べます。次に、計算によって体の部位別にX線をどのくらい吸収したかを求めます。最後に求めた値をもとに体の断面の画像を作成します。
実際にはこの作業が、X線の照射器と検出器が回転することによって数十秒で行われてしまいます。
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脳腫瘍などの脳の病気は手術が難しいと言われています。そのためガンマナイフという、放射線の物質を通り抜けられる性質を用いた治療が行われることがあります。
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どのように使うか
ヘルメットに敷き詰められた約200個の穴からビーム状の放射線(γ線)が発射され、ヘルメットの中央に集まるようになっています。一つ一つの放射線の線量は小さいので、放射線の通る皮膚や通常の脳細胞はほとんどダメージを受けません。しかし、放射線が集中する中心は強力なエネルギーが集まるので、病巣を破壊することができます。
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私たちが普段からよく使うばんそうこうやマスク、めんぼうなどの医療・衛生用品は放射線によって殺菌されています。
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どのように使うか
医療・衛生用品に付着している菌に放射線(γ線)を当てると、
人間の細胞に当たった時と同じように、細胞のDNAを傷つけます。それによって細胞が機能しなくなり、殺菌できるというわけです。
利用はこれだけでなく、手術の時に使うメスなどの医療器具にも放射線が使われます。この方法によって
従来の加熱・薬品による殺菌よりも容易かつ確実に殺菌ができるようになりました。
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