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かるかん
鹿児島県を中心とした九州地方特産のお菓子です。
見た目は、普通の饅頭と変わらないように見えます。
しかし、「かるかん」は、生地だけで、中には何も入っていません。
「生地」そのものを味わうのです。
生地はほのかに甘く、もちもちっ、としています。
非常にシンプルな味わいで、熱いお茶とよく合います。
その生地の原料には砂糖のほかにうるち米を乾燥させたかるかん粉や山芋が使われています。
それを混ぜた上で蒸して完成です。
鹿児島県の小学校に通っていたことのある製作者のひーちゃんは、かるかん工場に社会科見学ツアーに行きました。
かるかん粉を作っているメーカーもたくさんあるので、家庭でもよく作られています。
かるかんはもともと、ようかんのように棒状でしたが、今では中に餡の入った饅頭もポピュラーになっています。
鹿児島県民は、餡が入っているものとそうでないものを区別するために、
中の餡がないものを「かるかん」、中に餡があるものを「かるかん饅頭」と呼び分けています。
かるかんの歴史
日本の薩摩藩で1600年後半頃に誕生しました。
原料の山芋が薩摩藩のシラス台地で自生していたため、薩摩藩で誕生することになりました。
藩主の献立にもかるかんの記載がありました。
今でも山芋は鹿児島でたくさんの料理に使われていて、山芋祭りも開催されています。
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