選挙
選挙の仕組み
衆議院は、任期を終えたときまたは解散したときに「総選挙」として全員を改選する。
参議院は、半分の議員を3年ごとに改選する。
選挙は、小選挙区制と比例代表制の両方を使用した「小選挙区比例代表並立制」で、選挙管理委員会により公正に行われるんだ。
小選挙区制では一つの選挙区から一人の候補が当選する。
比例代表制では全国を11のブロックに分け、得票数に比例して議員を当選させる。
比例代表制では「ドント方式」という方法で当選者が決められている。
小選挙区比例代表並立制
特徴
・比例代表並立制では小さな政党にも有利になり、死票(落選した人が獲得した票)が少なくなるので国民の意見がより反映されるんだ。
・また、有権者の態度が一部変わっただけで議員数に大きな変動が起きるので、政権交代が起きやすくなる。
・小選挙区制ではどんな接戦でも「票数が多い」ほうが当選するので死票が多くなってしまうんだ。
マニフェスト
「公約」は有権者に対する約束ですがたびたび破られ、国民からの信用が失墜することがあるんだ。
それを防ぐ為に具体的な数値や根拠を持ち出し、目標をはっきりさせる「マニフェスト」を挙げるんだ。マニフェストを見ることで、簡単に政権の成果を検証することができ、また検証もしやすいので政権側もマニフェストを無視しにくくなるよ。
選挙違反の連座制
選挙違反には有権者の買収、戸別訪問、署名運動、インターネットでの選挙運動などがある。
責任者、秘書や親族が選挙違反により有罪になった場合は、連帯責任により候補の当選が無効になってしまうんだ。
一票の格差
現在の日本の選挙では、選挙区の分け方と人口により一票の重みに違いが生じているんだ。
このことは、意見の反映され方の違いが大きすぎるという点において「法の下の平等」に違反しているため、衆議院では最高で3倍、参議院では6倍という格差の制限が示されていて、たびたび最高裁により違憲判決が下されているよ。
5倍以上が「続くと」違憲になるということで、2006年に公職選挙法が改正されたよ。
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