【ダンボールでできた緊急用の「個室」】
避難所で被災者のプライバシーを守る完全個室型の段ボール間仕切りを、倉敷市の「タケシンパッケージ」(新谷啓子社長)が制作。さっそく、宮城県の避難所に100室分が無償で届けられました。
「一室」は高さ1.8メートル、縦2メートル、横1メートル。壁と床の2枚の段ボールから成ります。壁は、折りたたまれた段ボールを広げて起こすだけでできあがり、テープ不要。壁の4面にはミシン目があり、出入り口用の穴が六つまで開けられます。
中に敷く床は厚さ1.5~4.5センチ。強度を持たせ、冷気を和らげるため、内部はハニカム(はちの巣)構造になっています。部屋同士をつなげば、避難所にちょっとした「自宅」ができあがります。
同社はこの間仕切りを特許申請しました。
霧島連山新燃岳が1月に噴火した際、住民の避難所生活を知った社員が、「プライバシーが守れる間仕切りを作りたい」と提案。従来の間仕切りは高さ1メートル前後が多く、着替えなどが不自由でした。
大型段ボールケースの製造販売を手がける同社は、自動車のボンネットやドアなど大型部品を包む段ボールケースを受注生産しています。間仕切りは未経験だったが、工場にある国内最大級の加工機械を使って2カ月余り工夫を重ね、3月末に試作品を完成させました。
自社のトラックに100室分を積み、社員2人が15日に倉敷市を出発。宮城県の東松島、登米、岩沼の3市の避難所に届けました。
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