☆工業デザインの歴史☆
次にお伝えするのは、工業デザインの『歴史』です。
どのようにして工業デザインは始まったのか、気になりますよね??
では、見てみましょう。
『工業デザイン』という言葉の歴史は、産業革命がちょうど始まった
1900年代までさかのぼります。
製品をより使いやすい形態に導き、また使う上でそこの生じる美的な
意識の高まりを満足させることを目的としてなされる作業です。
Ｒ・ローウィらの活動により、1920年代末から30年代にはデザインの
優劣が製品の売上を左右する事が次第に認知されるようになりました。
市場の要望を短期間で反映し、モデルチェンジするなど、消費者の要
望と直結するために、インダストリアルデザイナーは活躍するようになりました。
その後、日本に工業デザインが伝わって来ました。
日本では、1951年当時、今のＪＴ(当時は専売公社と呼ばれていた。)が
煙草の『ピース』のケースのデザインを、米国のＲ・ローウィに 依頼したのが最初です。
外国の煙草をイメージした、かっこいいケースに日本人は飛びつき、商
品は非常によく売れました。
これにより『大量生産・大量販売』を狙うメーカー各社は、製品デザイ
ンを競い合って、インダストリアルデザイナーが活躍し始めたのです。
インダストリアルデザイン…『工業デザイン』の事です。
産業革命…18世紀末、イギリスに起こった手工業から機械工業への大革命の事です。