税金って何?
「カネター!」 |
「ん?」 |
「大変デス!」 |
「なにがさ?」 |
「消費税が上がるんデス!テレビで言ってまシタ!」 |
「なんだって!それは大変だ!!」 |
「そうデス!大変なんデス!」 |
「・・・消費税ってなに?」 |
「エッ。税金のことですヨ」 |
「俺、税金なんて知らないよ」 |
「そんなはずはないデス!みんなが払っているものだと本に書いてありまシタ!」 |
「俺、税金なんて知らないよ」 |
「・・払わない人は警察に連れて行かれるとも書いてありまシタ」 |
「ええ!そんなの嫌だよ!」 |
「なら払ってくればいいだけデス」 |
「払うって。誰に?」 |
「そんなの知らないデス」 |
「そんな。こまるよ!」 |
「こら、二人ともそんなに騒いでどうしたんだい?」 |
「あ!博士!いいところに来たね!!」 |
「どうかしたのかい?」 |
「あのね、博士。俺、警察に捕まっちゃうかもしれないんだよ!」 |
「なんだって!?いったい何をやらかしたのさ?銀行強盗とか?」 |
「違うよ。俺、税金を払ってないんだよ。だから警察に捕まっちゃうんだよ!」 |
「ん?」 |
「だから、いままで税金を払ったことが一回もないの!」 |
「そんなことはありえないよ」 |
「でも、払いに行った覚えなんてないよ」 |
「金太は、税金とは何か知っているのかい?」 |
「ううん、知らないよ」 |
「呆れた。リッチーは?」 |
「少しだけデス」 |
「しょうがない、あたしが税金とは何か教えてあげよう」 |
「お願いしまーす」 |
「たとえば、川を挟んで隣り合った二つの村があるとする」 |
「リッチ村と、金太村デスネ!」 |
「名前なんかどうでもいいさ。そして、その二つの村は、少し困っていたんだ。隣の村に用事がある時に、いちいち遠いところにある橋まで回り道したり、船をつかったりしなきゃならないんだ」 |
「めんどくさいね」 |
「そうだ。だから、村の人達はみんな新しい橋を作ってほしいと思っていたのさ」 |
「でも、橋を作るにはお金がたくさん必要デス」 |
「そうなんだよ。そこで、村長はみんなから、すこしづつお金をもらって、お金をためて、新しい橋を渡すことにしたんだ。そしたら、みんなはちょっとしかお金を払わないで済むしね」 |
「なるほどー」 |
「これを、今は税金と呼ぶんだよ」 |
「勉強になりまシタ!」 |
「それはよかった。次は、税金の払い方などを教えてあげるからね」 |