浸透圧
実験
浸透圧とは・・・
例えば、半透膜という、小さな分子(水など)のみを通す膜があります。
U字型の管に半透膜を掛け、管を半透膜で右と左に仕切るようにします。
そして、管の左側には分子の大きい液体を入れ、右側には分子の小さい液体を入れます。
すると、分子の小さい液体が分子の大きい液体のほうへ移動していきます。
この移動しようとする力が浸透圧です。
この実験では、きゅうりに塩を入れて浸透圧の変化を調べようと思います。
【準備物】
・きゅうり(2本)・メスシリンダー ・包丁 ・スプーン ・塩
まず、2本のきゅうりを半分に切り、半分に切ったきゅうりを4つ作ります。
そして、その4つのきゅうりを、スプーンの反対側を使ってくりぬいていきます。
![](IMG_1197.JPG)
(くりぬいたきゅうりの様子)
次に、くりぬいたきゅうりに塩を入れていきます。
1つ目のきゅうりには、塩をスプーン1杯、
2つ目のきゅうりには、塩をスプーン2杯、
3つ目のきゅうりには、塩をスプーン3杯、
4つ目のきゅうりは、3つのきゅうりと比較するために、塩を入れずに実験します。
(使うスプーンは、4つのきゅうりで全て同じスプーンを使うのであれば、どんなスプーンでも構いません。)
上の写真は、左から順番に塩を1杯、2杯、3杯、いちばん右のきゅうりは塩を入れていないきゅうりです。
このきゅうりを、15分〜20分間、水分が出てくるまで置いておきます。
15分〜20分たったら、きゅうりのなかにたまった水分を、メスシリンダーに入れて量っていきます。
1つ目のきゅうりでは、約1.6mlの水分が出てきました。
次に、2つ目のきゅうりの水分を量ります。
2つ目のきゅうりでは、約3mlの水分が出てきました。
次に、3つ目のきゅうりの水分を量ります。
3つ目のきゅうりでは、約3.6mlの水分が出てきました。
最後に、4つ目のきゅうりの水分を量ります。
4つ目のきゅうりでは、約0.5mlの水分が出てきました。
この実験の結果をまとめてみると・・・
きゅうりの中の水分が、食塩を入れたことで、水分よりも分子の大きな
食塩のほうへ移動し、浸透圧が発生したということがわかりました。