身近なUD図鑑

～私たちの近くにある身近なUDを掲載しています～

手すり

駅や公園にある階段は時として移動の大きな障害になります。少しでも上り下りをしやすくするため、多くの階段には手すりがついていますが、それは必ずしも使いやすいとは言えません。そこで考案されたのが、くねくねと曲がった波型の手すりです。従来の真っ直ぐな手すりは体重をかけると滑りやすいです。しかし波型のものには取っ手の様に使える垂直部分と杖の様に使える水平部分があり、体重をかけやすい作りになっています。ちょっとした形を変えるアイデアで今まで普通だと思っていたものは遥かに便利になるのです。

長崎空港にて撮影しました。UDが随所にみられる素晴らしい空港でした。

私たちの考え

今までは手すりを設置しているだけでUDに配慮しているといえると思っていましたが、調べてみると案外そうではなさそうで驚きました。あまり手すりを使わない身からすると、真っ直ぐな手すりが滑りやすくて不便であるなんて思いもよらない意見です。このように誰にでも使いやすいUDを考える上では、自分だけではない多くの視点から今の社会を見る必要があるのだなと深く感じた事例でした。