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活動記>学校をUDの観点で見学しました

活動記

~私たちの見学記や活動の記録を掲載しています~

 日常にはたくさんのUDが溢れています。
 そこで、私たちに特に身近な「学校」について取り上げてみることにしました。 毎日通っている学校をUDの観点で見学し直してみたら、良い点はもちろん悪い点も見つかりました。
 見学レポートを以下に掲載しています。

エレベーター

車いす体験

 車いすに乗っている人はエレベーターを利用しやすいのかということを疑問に思い、先生方から車いすをお借りしてエレベーターに実際に乗ってみました。以下に乗降車の様子の動画を掲載しています。

 ※音はでません。
 これをみると、このエレベーターに乗り降りすることは大変難しいことが分かります。その理由は
1.車いすが扱いづらい(操作に慣れていない)
2.ドアが案内なしにすぐ閉まってしまう
3.ドアの幅が狭く、車いすだとギリギリの幅になってしまう(ドアが狭いので、後方確認用の鏡はあまり機能しませんでした)が主に挙げられます。

車いすで使いやすくするには

 この問題の解決方法を、メンバーで話し合って考えてみました。
1.乗り降り口を広くする。
2.ドアの開き時間を長くする。
3.ドアが閉まるときに案内をつける。また、無線のセンサーをつけ、ドアの場所に人がいたら閉まらないようにする。
ということを考えました。

 街中の新しいエレベーターを見てみると、私たちが考えた方法はほとんどのものでなされているようです。また、新校舎の新しいエレベーターではアナウンスの機能がありました。

鉄の扉 - 考察

 学校のほぼすべての扉はこの写真と同じデザインの扉となっています。その中でも鉄で作られたこの扉は非常に重く、手すりがつかみにくいため開け閉めが健常者でも不便であると感じました。また、ドアを押す向きが分かりにくい点もUDとなるには程遠いものであると感じました。
 また、車いすを使用しているとこの扉の開け閉めは重く、大変不便だということが車いすを試しに使ってみるとわかりました。

扉の外観。
扉のノブはつかみづらいものとなっています。

提案

 手すりがつかみにくい、重い、開ける方向が分からないという点を改善することでドアをUDにできると考えました。そこで、ドアが開く方向を片方だけではなく、どちらの側からでも押すことが可能なドアにし、手すりをなくして軽量化することを提案しました。軽い力でどちらの方向からも押すことができるので、幅広い層の人々に利用してもらえるUDとなります。

トイレ - 考察

 既存の校舎の男性用トイレは便器の位置が高く、身長が低い人にとって使用しづらいものであると感じました。また、車いすを使用している人に対応している手すりのあるトイレもありませんでした。しかし、新校舎のトイレは大型の便器となっており、松葉杖を使用している人や高齢者に対応するための手すりのあるトイレもありました。新校舎の設備は既存の校舎よりもUDを意識したものになっているのだと感じました。

蛇口 - 考察

 既存の校舎のトイレにある蛇口はひねるタイプのものがほとんどで、手の力が弱い人は使用しにくいだろうと感じました。新校舎の蛇口はレバーを上にあげると水が出るもの、センサー式のものに加え、多目的トイレにある蛇口はセンサーとスイッチを組み合わせたものでした。蛇口もトイレと同様に、新校舎にあるもののほうがUDを意識したものとなっていました。

自動ドア - 考察

 新校舎入り口には自動ドアがあります。自動ドアは二つあり、通行人が混雑しないような工夫がされています。誰でも難なく利用でき、混雑しない工夫がされているので、ただ自動ドアを一つ設置するよりもUDとして考えられているのではないでしょうか。

柱 - 考察

 校舎の廊下にはこのように柱が真ん中に鎮座しているところがあります。構造上の問題だと思われますが、廊下を通りにくいので改善した方がよいと思いました。

廊下の真ん中に柱が鎮座しています。コンクリートなので、当たったら痛そうです。
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