歌舞伎トップ

ここでは、”歌舞伎”とは何か、について解説します。

日本 （ にほん ） の 伝統的 （ でんとうてき ） な 演劇 （ えんげき ） の1つで、 現在 （ げんざい ） のミュージカルのように 音楽 （ おんがく ） 、セリフ、 舞踊 （ ぶよう ） といった 要素 （ ようそ ） が 一体 （ いったい ） となっています。
歌舞伎 ( かぶき ） の 演目 ( えんもく ） は「 世話物 ( せわもの ） 」と「 時代物 ( じだいもの ） 」の２つに 分 ( わ ） けられます。
世話物 ( せわもの ） …（ 江戸時代 ( えどじだい ） の 庶民 ( しょみん ） から見た） 現在 ( げんざい ） の 生活 ( せいかつ ） を 題材 ( だいざい ） にして 作 ( つく ） られたもの
時代物 ( じだいもの ） … 貴族 ( きぞく ） や 武家 ( ぶけ ） など 遠 ( とお ） い 過去 ( かこ ） の 世界 ( せかい ） を 題材 ( だいざい ） にして 作 ( つく ） られたもの
歌舞伎 （ かぶき ） の 舞台 （ ぶたい ） には 様々 （ さまざま ） な 機構 （ きこう ） があり、 多様 （ たよう ） な 演出 （ えんしゅつ ） を 可能 （ かのう ） にしています。 例 （ たと ） えば、「セリ」、「 廻 （ まわ ） り 舞台 （ ぶたい ） 」、「 花道 （ はなみち ） 」などがあります。
セリ： 現在 （ げんざい ） の 歌舞伎 （ かぶき ） の 劇場 （ げきじょう ） では、 大小 （ だいしょう ） さまざまな「セリ」がありますが、 大道具全体 （ だいどうぐぜんたい ） を 上下 （ じょうげ ） させる 大 （ おお ） きな「セリ」を「大ゼリ（おおぜり）」、 登場人物 （ とうじょうじんぶつ ） を 上下 （ じょうげ ） させる 小 （ ちい ） さな「セリ」を「小ゼリ（こぜり）」、「花道（はなみち）」の 付 （ つ ） け 根 （ ね ） 近 （ ちか ） くにある「セリ」を「スッポン」とよびます。 特 （ とく ） に「 大 （ おお ） ゼリ」は、ダイナミックな 舞台転換 （ ぶたいてんかん ） に 使用 （ しよう ） されます。
廻 （ まわ ） り 舞台 （ ぶたい ） ： 舞台中央 （ ぶたいちゅうおう ） の 床 （ ゆか ） を 大 （ おお ） きく 丸 （ まる ） く 切 （ き ） り 取 （ と ） り、その 部分 （ ぶぶん ） を 回転 （ かいてん ） させる 舞台機構 （ ぶたいきこう ） をさします。 丸 （ まる ） い 部分 （ ぶぶん ） に2 場面 （ ばめん ） または3 場面分 （ ばめんぶん ） の 舞台装置 （ ぶたいそうち ） を 飾 （ かざ ） り 付 （ つ ） けて 回転 （ かいてん ） させることにより、 場面転換 （ ばめんてんかん ） をスムーズに 行 （ おこな ） うことができます。
花道 （ はなみち ） ：「本舞台（ほんぶたい）」の下手（しもて）から 直角 （ ちょっかく ） にのびて 客席 （ きゃくせき ） の 中 （ なか ） を 通 （ とお ） り、「揚幕（あげまく）」まで 続 （ つづ ） く 部分 （ ぶぶん ） を「 花道 （ はなみち ） 」といい、おもに 俳優 （ はいゆう ） の 出入 （ でい ） りに 利用 （ りよう ） されます。「 花道 （ はなみち ） 」は、「 本舞台 （ ほんぶたい ） 」で 演 （ えん ） じられている 場面 （ ばめん ） に 合 （ あ ） わせて、 道 （ みち ） ・ 廊下 （ ろうか ） ・ 海 （ うみ ） ・ 川岸 （ かわぎし ） などさまざまな 場所 （ ばめん ） に 変化 （ へんか ） し、 客席 （ きゃくせき ） に 近 （ ちか ） いため 観客 （ かんきゃく ） に 対 （ たい ） して 親近感 （ しんきんかん ） を 与 （ あた ） える 場所 （ ばしょ ） でもあります。