狂言・能とは
伝子
そういえば、小学校の頃の国語の教科書に狂言っていうのが載っていたわ。
GOくん
そうだったね。そして、能というものが狂言と近いものなんだったね。
伝子
ええ。その二つも、日本の伝統芸能よね。
GOくん
もちろんそうだよ!
伝子
じゃあ、ここでは狂言・能について見ていきましょう!
能は悲劇を題材にしたものが多く、シテと呼ばれる主役とアドと呼ばれる脇役が謡い、そこに「地謡い」という合唱のグループと笛・鼓・太鼓の囃子グループが加わって演目が行われています。
狂言は能とは反対に喜劇を題材にしたものが多く、謡や囃子があまり使われません。
能会では、1曲1時間程度の能の間に狂言が演じられますが、この狂言のことを能狂言といいます。能狂言では面をつけることは少なく、表情から感情が読み取れるので直立不動のままセリフを言うことがほとんどです。
一方、お寺や神社が布教のために開いた念仏法会の余興として行われた念仏踊りや寸劇は徐々に宗教っぽさが薄れ、代わって演劇っぽさが強くなっていきました。これが念仏狂言です。念仏狂言では演じる人が全員面をつけており、表情が分からないので感情を伝えやすくするために大げさな身振り手振りで演じます。