尺八について

尺八は。日本の竹製管楽器の一つです。奈良〜平安時代に雅楽で用いられた古代尺八（雅楽尺八）、近世初頭に武士や庶民に好まれた一節切（ひとよぎり）、江戸時代に虚無僧（こむそう）が演奏した普化尺八（ふけしゃくはち）の3種に区別されます。単に尺八というときは3つめの普化尺八をさします。

　竹の根元に近い部分の節を用いて作られた縦笛で前面に4つ、背面に1つの穴があります。長さが1尺8寸（約55cm）ということから尺八と呼ばれますが、現在では長短さまざまなものが使われています。 　尺八音楽の主な流派には、琴古流（きんこりゅう）、都山流（とざんりゅう）、明暗流（みょうあんりゅう）などがあります。

箏について

もともと筝（こと）（「そう」とも 読 ( よ ) む）と 琴（こと）は 違 ( ちが ) う 楽器 ( がっき ) を 表 ( あらわ ) していて、 筝 ( こと ) は 現在 ( げんざい ) 「こと」として 一般的 ( いっぱんてき ) に 知 ( し ) られている 胴 ( どう ) の 上 ( うえ ) に 柱 ( じ ) を 立 ( た ) てて 演奏 ( えんそう ) する13 絃 ( げん ) のもので、 琴 ( こと ) は 柱 ( じ ) を 立 ( た ) てずに 演奏 ( えんそう ) する7 絃 ( げん ) のものをいいました。 筝 ( こと ) も 琴 ( こと ) も 奈良時代 ( ならじだい ) に 中国 ( ちゅうごく ) から 入 ( はい ) ってきたものです。

筝 ( こと ) は、 日本楽器 ( にほんがっき ) のなかで「こと 類 ( るい ) 」に 属 ( ぞく ) する 絃楽器 ( げんがっき ) です。「こと 類 ( るい ) 」とは、 板状 ( いたじょう ) の 物 ( もの ) の 上 ( うえ ) に 絃 ( げん ) が 張 ( は ) ってある 楽器 ( がっき ) のことで、 筝 ( こと ) のほかには、 和琴（わごん）、琴（きん）、一絃琴（いちげんきん）、二絃琴（にげんきん）などがあります。 和琴 ( わごん ) は、それ 以前 ( いぜん ) から 日本 ( にほん ) にあったコトが、 奈良時代 ( ならじだい ) に 中国 ( ちゅうごく ) や 朝鮮半島 ( ちょうせんはんとう ) の「こと 類 ( るい ) 」の 影響 ( えいきょう ) を 受 ( う ) けて 改善 ( かいぜん ) されたもので、 二絃琴 ( にげんきん ) には 八雲琴（やぐもごと）と東流二絃琴（あずまりゅうにげんきん）の 二種類 ( にしゅるい ) があります。 なお、 一絃琴 ( いちげんきん ) と 二絃琴 ( にげんきん ) は 日本 ( にほん ) で 作 ( つく ) られたものです。