地球には温室効果ガスと呼ばれるガスがあります。この中には、二酸化炭素や、メタンガスなどがあります。地球温暖化は、この温室効果ガスが増えすぎてしまったために起こっている問題です。
しかし、この温室効果ガスは、完全になくなってはいけないものです。
本来、温室効果ガスは、地球の平均気温を14℃に保っています。もしも温室効果ガスが完全になくなったら、地球の平均気温は−19℃になってしまうといわれています。そうすると私たちは地球に住めなくなってしまうのです。
地球の熱は、太陽から光と一緒に来ています。そのうち約7割の熱は大気や地表で吸収され残りは地表から跳ね返され再び宇宙へ放出されています。そして、地球が14℃を保つためには、その光の中にある赤外線が関わっています。
温室効果ガスには、赤外線を吸収し再び放出する働きがあります。この性質のため、太陽からの光で暖められた地球の表面から地球の外に向かう赤外線の多くが、熱として大気にたまって再び地球の表面に戻ってきます。この戻ってきた赤外線が地球の表面付近の大気を暖めるのです。 |
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