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サンゴ

生息地:熱帯、亜熱帯の海

 海にも温暖化の影響は及び、海水温は上昇しています。
 サンゴには褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類がすみついており、光合成をしてサンゴに栄養分を与えています。

 サンゴの生息に適した海水温は、25℃〜28℃と言われ、30℃を超える期間が長いと褐虫藻はサンゴから抜け出てしまいます。早く温度が落ち着き、褐虫藻が戻ってこない限りサンゴは白化し、死んでしまいます。



【サンゴ】

 大気中の二酸化炭素が増加すると海水中の二酸化炭素も上昇します。二酸化炭素は酸性であるので、海水は酸性化してゆきます。これによりサンゴの骨格や貝類の殻のもとである炭酸カルシウムの形成が妨げられるのです。

 人間にとってもサンゴ礁は、漁場を作り出したり、津波に対する防波堤(ぼうはてい)の役割を果たしています。海洋魚類の1/4が生息するサンゴ礁が衰えると、海洋生態系にも大きな影響が出るでしょう。
※イラストは、オリジナルです。

ガラパゴスペンギン



【ガラパゴスペンギン】

生息地:ガラパゴス諸島(エクアドル)

 唯一赤道直下のガラパゴス諸島にいるペンギンです。
 ペルー海流から流れてくる寒流や海の深いところを流れるクロムウェル海流のおかげで体温が上がれば海に潜って体を冷やすことができます。
 しかし、エルニーニョ現象により海水温が上昇すると、寒流に乗ってくる魚が海の深いところにたまり上がってこなくなります。すると食べ物を得られず、繁殖ができなくなり、劇的に減少してしまうです。エルニーニョ現象と温暖化の関係は明らかではないのですが、温暖化の影響で将来、エルニーニョ現象が起きやすくならないか気になります。

    エルニーニョ現象によるガラパゴスペンギンの個体数の変化
      ・1982〜1983の間に77%減少
      ・1997〜1998の間に65%減少
      
⇒ガラパゴスペンギンの個体数の減少は加速している!

※イラストは、オリジナルです。
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