今日も畑仕事から帰ってくると、父親は酒によって、
歌などうたいながら、たいそう上機嫌にしておったそうじゃ。

それでもそんな日が何日もつづくもんだから、ある日息子は
父親にたずねてみたんだそうじゃ。

おっとう、今日もいい気分のようじゃが、
いったい どこで 酒を ごちそうに なったんだい?
こう毎日だったら、おら、お礼に行かねば なあ。
気にするこたぁねぇ。
わしの飲んでいるのはただの水じゃ。



←まえへもどる つぎにすすむ→