アカデミー賞の特色


  

 

   現在、アカデミー賞は俳優、監督、プロデューサー、脚本家、あるいは撮影、編集、美術、音響など、全部で23部門に所属する映画界の人間によってこうせいされている。設立された当初は275人だった会員も現在るがは5000人にのぼる。そしてその三割を俳優が占めている。アカデミーの会員になるには個々の部門によって定められている基準が、基本的にはどの部門でも専門の分野で優秀な業績を上げる事が最も重要な基準になっている。よって最も手っ取り早い会員になる方法はどのような部門であっても各部門の会員の投票によって決められる 「アカデミー賞のノミネーション」を受けることにある。

 

アカデミー賞の最大の特色はこのノミネーション及び受賞者の決定法である。アカデミー賞は映画製作に直接かかわる人々自身によって受賞者が選ばれるので、映画製作の部外者である評論家や記者や映画ファンなどによって選ばれるゴールデングローブ賞やニューヨーク映画評論家協会賞のような世界的に有名な賞とも根本的にも違う。つまり仲間から仲間に贈られるのである。

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