星が進化するには、重力の収縮する力とそれを支える内側の力のバランスが必要です。質量が大きいほど中心部の温度が高いため、激しい核融合反応が起こります。そのため、表面温度が高くなり明るくなります。
また、核融合反応により水素が多量に消費されるので、このエネルギーが内部を高温・高圧に保って星を輝かせています。しかし核融合反応の結果、水素がどんどん減っていくと、星の内部にはヘリウムというものが溜まります。このヘリウムが星全体の質量の約10分の1溜まってしまうと星は恒星ではなくなります。
質量が太陽の半分の星の場合… 質量が太陽と同じくらいかそれ以上の星の場合… ここからまた、質量によって分かれます。
質量が多い星ほど水素も多くありますが、その分消費するエネルギーも多いので、寿命は短くなります。
質量(太陽=1) スペクトル型 寿命
(太陽の)20倍 B 1000万年
(太陽の)3倍 A 5億年
太陽ぐらい G 100億年
(太陽の)0.6倍 K 1000億年
質量が太陽くらいから太陽の3倍の星は…
収縮して表面温度が高くなるため、赤色巨星から炭素・酸素を多く含んだ白色わい星になります。太陽も、50億年後には、このような白色わい星になるといわれています。
質量が太陽の3倍以上の星は…
核融合反応によって炭素・酸素が鉄・ケイ素が作られ、超新星爆発がおこります。