惑星・太陽・月



 太陽系

  • 水星について
    水星は、太陽系の惑星の中で最も太陽に近いので、昼は、400度に、夜は、-180度にもなります。望遠鏡で見る場合、条件がいいと満ち欠けを見ることができます。
    水星は、月に似ていて、大きさも月よりちょっと大きいだけです。大気もありません。水星の表面は、月の表面と同じようにクレーターでごつごつしています。これは、大気がないため隕石が衝突してしまうからです。
    また、水星は長い自転周期を持っているため、水星が太陽の周りを回るのに88日かかりますが、水星が一回自転するのは、58.6日です。だから、太陽の周りを2回転する間に、3回しか自転しないため、地球での1年が1.5日しかないのです。また、クレーターを横切る断壁が見られます。

  • 金星について
    金星には、物語が多く、昔から美しい惑星として「ビーナス」と呼ばれています。
    夕方に見える金星を「宵の明星」、明け方に見える金星を「明けの明星」といい、2つの名前をもっています。金星は、地球に最も近い所で公転しています。よく、「地球になれなかった星」ともいわれます。また、月と同じように満ち欠けをしているのが見えるので、とても面白いです。
    金星の表面は、地球のように美しいのですが、内部ではすごいことになっています。大気の成分は、主に二酸化炭素と、窒素で、気圧は100気圧(1000mの海にもぐったぐらいの圧力)。そして、表面温度は約460度。これは、硫酸の雨が降っているからです。それと、今でも火山活動が行われるため、火口から流れ出る溶岩の速さははやく、すそ野のほうは広いなだらかな火山となっています。

  • 地球について
    私達が住んでいる地球の大気は、窒素77%、酸素21%、および少量のアルゴン、二酸化炭素、水から成り立っています。地球は、表面に液体である水が存在する唯一の惑星です。地球は秒速30kmで太陽のまわりをまわっています。

  • 火星について
    火星 宇宙人説で有名なのが、火星です。火星の表面は、赤茶けた土や岩石で覆われていて、クレーターがあるので全体的に赤っぽい惑星です。また、薄いながら大気もあり、雲や水蒸気も存在します。でも、薄すぎて、雨を降らせるまではできません。地球のように少しだけかたむいているため、四季があります。表面温度は、昼は0℃〜20℃くらい、夜は、-100℃くらいになります。
    火星の両極には、白っぽい所があり、これを極冠といいます。ここは、二酸化炭素が固まって氷になったところです。大きさは、地球の半分で、1年の長さは687日です。
    そして、火星には太陽系最大といわれている火山があり、昔、活動していたと考えられています。それと、水が流れた後も見つかっています。
    また、火星は衛星を持っていて、名前をフォボスとダイモスといいます。どちらも、表面はクレーターだらけで、大気はありません。

  • 木星について
    木星 木星は、太陽系の中で最も大きな惑星です。そして、”太陽になれなかった星”ともいわれます。
    ほとんどが水素でできているため、地面はほとんどなく、いろいろな金属の岩石にアンモニアなどの濃いガスが覆っています。温度は、約-150℃にもなります。
    大きさは地球の11倍で、木星の1年は地球の20年分もあるのに、1日は地球の約10時間ほどしかありません。また、地球の引力の2.5倍もあるので、木星に行くと体重が2.5倍になってしまいます。(50kgの人は木星では125kg!)
    木星には、赤道あたりに台風のような”渦”が見られる時があります。これを大赤斑といい、600年ほどの寿命で、大きさは地球の3.4倍あります。6日間で反時計まわりに1回転しますが、現在では、昔に比べ木星のガスが薄くなってきてしまっているので、観察しにくくなっています。木星は16個の衛星を持っています。

  • 土星について
    土星 土星は、木星についで2番目に大きな惑星です。(地球の9.5倍)また、惑星の中でも独特の形をしています。表面の模様は、水素などの気体でできています。木星はとても軽くて、水に浮かべると浮いてしまいます。
    土星の環は、直径1ミリもない小さいものから、10センチくらいの岩のかけらや氷の粒からできていて、幅が7万km、厚さが15kmです。1日は、木星と同じく約10時間です。しかし、土星の1年は地球の60年分もあります。土星にも、18個もの衛星があります。

  • 天王星について
    天王星 天王星の大きさは、日本の4倍です。氷の雲に覆われているため、温度は-180℃です。天王星の1年は、地球の84年ですが、横向きになって回っているので、どちらかの極が1日中、昼という時期もあります。(その時、反対側は夜です)そして、細いながらも、11本の環があることが確認されています。天王星は15個の衛星を持っています。

  • 海王星について
    海王星 大きさ、大気の状態は、天王星と大体同じで、青みどりに光っています。温度は、-220℃。8本の環があります。海王星の1年は165年です。8個の衛星があり、海王星のなかで最も大きな惑星トリトンには、すすのように黒い煙を出している氷の火山があります。温度は、-200℃です。

  • めい王星について
    めい王星 めい王星は、太陽系の中では最も遠く、大きさや重さについてはまだはっきりとは分かっていません。ここから地球を見ると私達が見る星ぐらいの大きさに見えます。大きさは、月よりも小さく、温度は-200℃です。地表はメタンの氷におおわれています。シャロンという衛星があることが分かっています。めい王星の1年は、248年です。


  • 太陽について
    私たちが生活していくのに、光や熱を出す太陽は、なくてはならない存在です。
    太陽は75%が水素で、25%がヘリウムからできています。直径は約140万キロメートルで、これは、地球を109個並べたくらいの大きさです。太陽の表面温度は6000度です。だから、近づいただけで、燃え尽きてしまいます。地球から太陽までの距離の平均は、1億5000万キロメートルです。これは、地球と月までの距離の400倍もあります!地球は1秒間に、約30キロメートルの速さで、太陽のまわりをまわっています。
    太陽からは熱や光のほかに電気を帯びた粒子が放出されています。これを太陽風といって、太陽系の中を秒速450kmで広がっていきます。太陽風は地球にも影響をあたえていて、磁力線のうねりによる電波障害や美しい北極のオーロラなどの現象が発生するのは太陽風のせいです。
    もし、1秒間に地球を7周もしてしまう光の早さで太陽に行くならば、8分19秒で行けます。でも、ロケットだと250日、飛行機だと20年、歩いて行こうとすると、なんと4000年もかかってしまいます。



  • 月について
    私たちにとって、一番身近なのが月です。
    月を見るのは、半月のときがいちばん見やすく、クレーターもよく観察することができます。
    月の引力(ものを引き付ける力)は地球の6分の1です。だから、地球で60キログラムのものは、月に行くと10キログラムになっています。それに、引力が小さいと、ジャンプした高さも6倍になります。
    月での日なたの地温は120℃です。しかし、日かげはマイナスになります。これは、月に空気がないのが原因です。

    参考文献
    宇宙のひみつ()