アジア料理と作法
中国茶の飲みかた
油っこい中国料理にはかかせないものとなっているものが香り高い中国茶。油を分解する成分があり口の中をすっきりと引き締めてくれるのです。
ここでは最も一般的なのを紹介します。
1.鳥龍茶
黒くて荒い茶の葉やや渋みのある濃厚な味さわやかな味が特徴です。
広東料理の流れを汲む潮州料理では鳥龍茶の最高品鉄観音という銘柄がちょうど洋風のワインのようにして前の料理の味や、油を洗い流すために盃ほどの小さな茶わんでいただきます。
2.緑茶
上品な香りを持っているのが特徴。中でも龍井茶が有名で、日本の玉露に相当します。
この緑茶に乾燥した花びらを加えたのが代表的なジャスミンテイーです。
3.中国茶の入れ方
入れ方は日本茶と同様に急須やどびんに茶の葉をいれ各自の茶わんに注ぎ分ける方法と、ふたつきの茶わんに直接茶の葉をいれる独特の方法があります。前者は主に鳥龍茶、後者は龍井茶などに用いられることが多いようです。さて後者のほうの入れ方はまずこさじ一杯分の茶のは茶わんにいれます。
熱湯をそそぎふたをして3〜4分おくのがポイント。飲むときは受け皿ごと茶わんをもち、左手で支えるようにします。右手でふたを少し向こう側にずらしふたの糸底を人差し指で押さえ、茶の葉が口に入らないようにします。
同じ茶の葉で3回ぐらい楽しめますが、2回目が最もおいしいとされています。
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