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ストレスとは? 〜 ストレスの定義 〜
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ストレスとは様々な刺激に対して、体が反応を示した「状態」のことです。
この時、体内では刺激に適応しようとして、脳の視床下部 - 下垂体 - 副腎皮質系によるホルモン分泌が増加し、自律神経系、免疫系といった生体防御機構が働きます。
しかし、「上司が一番のストレスだ」という言葉が示すように、私たちはストレスを不快感の原因として扱い、また、「仕事でストレスが溜まる」といったように、不快感そのものとしても扱っています。 厳密にはこれは間違いです。 ストレスというのはあくまでも刺激によって生体の内部環境が変化したことの表われで、不快感の原因でも不快感のことでもありません。
この様にストレスという言葉は一般的なのにもかかわらず非常にあいまいで、かつ私たちは間違った使い方をしています。
そこで、刺激は「ストレッサー」と呼ぶことにし、ストレッサーによって生じた結果は「ストレス反応」として区別することにします。
<ストレッサーとストレス反応の関係図>
ストレッサー → ストレス反応
仕事に出る → 胃がいたむ
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用語説明
視床下部 英仏hypothalamus 独Hypothalamus
脳の中の間脳の一部で、自律神経系の高次中枢。自律機能の調節・統合をし、体温調節・血圧・生殖・消化機能・睡眠・物質代謝などの調節を司る。
また、(脳)下垂体に連なってこれを支配し、内外の刺激に応じて内分泌の制御をする。
さらに視床下部は情動(emotion)表現の中心とみなされている。視床下部は基本的な生理現象を営むのに最も重要な部位となっている。
下垂体 英hypophysis、pituitary body、pituitary gland 仏hypophyse 独Hypophyse
=脳下垂体(hypophysis cerebri)
間脳底から垂れ下がって、神経系と内分泌系との連接部となっている。
成長ホルモン、生殖腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、メラニン細胞刺激ホルモンが分泌され、視床下部で作られた抗利尿ホルモン、子宮筋収縮ホルモンなどが貯えられて分泌される。
副腎皮質 英adrenal cortex 仏cortico-surre'nale 独Nerbennierenrinde
副腎の外層部分で、内分泌腺組織である。副腎皮質ホルモンを分泌する。
自律神経系 英autonomic nervous system 仏syste`me nerveux autonome 独autonomes Nervensystem
=不随意神経系(involuntary nervous system)
交感神経系・副交感神経系(parasympathetic nervous system)の2系統を持つ、意識から独立して生体の機能を調節する神経。その中枢は脊髄と脳幹にあり、血管・胃腸・唾液腺・肝臓・心臓などの器官を支配する。
交感神経系 英nervus sympathicus sympathetic nerve 仏nerf sympathique 独Sympathikus
自律機能を調節する神経で、一般的に生体を活動的にする。末梢は血管・皮膚・汗腺・内臓平滑筋・分泌腺などに広く分布する。
[参考]→自律神経系
器官 英organ 仏organe 独Organ
生物体を構成し、独立的に一定の生理作用を行う部分。
例えば、心臓、胃。動物では、神経系(nervous system)・感覚系(sense system)・筋肉系(muscle system)・骨格系(skeletal system)・消化系(digestive system)・呼吸系(respiratory system)・循環系(circulatory system)・排出系(excretory system)・生殖系(reproductive system)・内分泌系(endocrine system)・外被系(integument system)がこれに相当する。
末梢 英peripheral
[参考]→ 末梢神経系
はし。先端。末端。
末梢神経系 英peripheral nervous system 仏syste'me nerveux pe'riphe'rique 独peripher(isch)es Nervensystem
中枢神経系と諸器官(皮膚・感覚器官・筋肉・腺など)とを連絡する神経の総称。脳から出る脳神経と、脊髄から出る脊髄神経の二つがある。
機能上により、遠心性神経と求心性神経とが区別され、また運動神経・知覚神経・自律神経の別がある。
[参考文献]
広辞苑 第四版 岩波書店 新村 出・編 1991.11.15 第四版
講談社国語辞典 第二版 講談社 1991.11.5 第二版
岩波生物学辞典 第4版 八杉龍一、小関治男、古谷雅樹、日高敏隆・編 1996.3.21 第4版
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