志賀直哉1883-1971


宮城県石巻の生まれ。祖父直道、父直温ともに成功した実業家。学習院より東大英文科にすすんだが、この頃から小説家を志し、「或る朝」「網走まで」などを書く。雑誌「白樺」に参加。父親との確執により家を出て尾道、松江、奈良などを転々とした。その間のことは「暗夜行路」「和解」にくわしい。以後は短篇が主で、「赤西蠣太」「城の崎にて」「剃刀」「小僧の神様」など。
(出典 ちくま日本文学全集 志賀直哉)