貨幣の種類



貨幣は大きく分けて4つの種類に分けられる。

物品貨幣

まず一つ目は『物品貨幣』である。
貨幣が生まれた頃は、そのすべては物品貨幣だった。
最も古いものでは、古代中国では貝が使われていたり、それ以外にも石、骨、穀物類がよく使われていた。他にも、中世ヨーロッパでは胡椒が使われたりなどもした。
それらに共通することは、保存しやすく、多くの人が欲しがる点があるだろう。
その中でも比較的新しいものは、金、銀、銅などで造られた金属貨幣である。
これらは金属の重さを測って、その重さに依存して価値が決められる。
これらは物品貨幣の中でも少量で大きな価値があり、価値が安定している。
又、耐久性も強く、他の物品貨幣よりも優れていると言える。

鋳造貨幣

二つ目は、『鋳造貨幣』です。
これは現在も使われているものである。
硬貨がそれである。
金属貨幣と同じく金属で作られているが、どこが違うのだろうか?
鋳造貨幣は金属貨幣と違い、重さによって価値が決められるのでなく、個数によって価値が決められる物である。
それゆえにこれらは個数貨幣、又は計数貨幣と呼ばれている。
このような理由から、今まで紹介してきたものの中では向上しているということが出来るだろう。

銀行券

三つ目は『銀行券』です。
これはそれぞれの国で法律によって設立された中央銀行で発行される。
いわゆる紙幣にあたる。
鋳造貨幣よりも遥かに運搬に便利である、など多くの利点がある。

預金通貨

最後は『預金通貨』である。
これは、銀行券の貸付によって利益を得ていた民間の銀行によって発行されたものである。
現在銀行に預金をしている人も多いだろう。
その預けているお金が『預金通貨』なのである。
しかし、それはあくまで預けているので、形にはなっていない。
又、法律でも指定されてはいないので、お互いの承諾がないと取引には使えない。
しかし、盗難されにくい、形がないので運搬の手間がないなどの利点もある。

しかし、これらはあくまで今までに人々が考え出した道具である。
これから新しい貨幣もきっと作り出されていくだろう。


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