貨幣の形の変化



貨幣の昔の形と現在の形とは、外見及びシステムも本当に違っている。
さて、昔の貨幣はどのような経過を通って現在の形になったのだろう?
ここではそのプロセスをたどっていきたいと思う。
中国の貝の貨幣は、古代で最も根本になった物として有名である。
貝は保存に長けていて、運搬にも便利であった。又、単独でも装飾品としての価値があったため、貨幣には適当であったと思われる。
又、石のようなもの、骨なども同様な理由で貨幣としてずっと使われていた。
これらは「物品貨幣」と呼ばれる。
中世ヨーロッパなどでは、とても貴重だったため胡椒なども貨幣として使われていた。
しかし、貨幣の文化、及び経済が発展するに連れて、金・銀・銅などで作られた金属貨幣に変わっていった。
8世紀頃、東洋で歴史的な「鋳造貨幣」が作られた。
硬貨の中心に四角い穴を作った(円形方孔)始皇帝は、紀元前三世紀に貨幣を大きくアレンジして中国で統一しようとした。
その形式はその後2000年続いたと言われている。
又西洋では、紀元前7世紀以降ギリシャ、ローマといった大帝国が金・銀に動物・又は人を刻んだ「打刻貨幣」が用いられた。
貨幣はそれ自身が成長することで、社会経済が成長するうえで重要な役割を果たしているといえる。
貨幣の歴史を見ることによって我々の生活の歴史を見られるような気がする。


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