ピンホールカメラで写真をとる、ということは、どういうことなのでしょうか。小さな黒い箱の中では、いったい何が起こっているのでしょう?

それを知るために、まず、レンズ付きカメラについて考えてみましょう。

皆さんがふだん目にするカメラには、必ずレンズがついていますね。レンズとは、光の線を集めたり、発散させたりして、物体の像を結ばせるもののことです。

みなさんが小さなものを観察するときに使う虫めがねは、立派なレンズです。カメラのレンズも、実は原理としては、虫めがねのレンズと同じものなのです。

そこで、虫めがねを使っていくつかの実験をしてみましょう。簡単にできるので、皆さんもぜひ、自分でやってみてくださいね。

実験に必要なものは、白い画用紙とむしめがねです。

まず、白い紙のうえにむしめがねを持ってきて、太陽の光を集めてみてください。

白い紙の上で、むしめがねを紙に近づけたり、遠ざけたりすると、太陽の光が集まった部分が大きくなったり、小さくなったりします。

このとき、太陽の光が集まった部分は、他の部分よりもとても明るくなっています。この明るい部分がもっと小さくなるように、むしめがねを動かしてみてください。

このとき、白い紙はどんなふうに写っていると思いますか?予想してみましょう



白い紙の上には、

ア.明るい部分が、点のようになってひときわ白く写る
が、まわりは白いまま

イ.明るい部分が点のようになってひときわ白く映るが、そのまわりは黒い影になる

さて、どうでしょうか。