さっきの写真とは違って、こんどは真っ黒で、なにが写っているのかよくわかりません。これは、ハリの穴が大きすぎたか、撮影の時間が長かったかということが理由としてあげられます。
でも、そのような経験を何度もくりかえすことによって、きっときれいな写真が撮れるようになるはずです。 また、たとえくっきりとした写真が撮れなかったとしても、4番目の写真のように、工夫して楽しい写真や、ふしぎな写真を撮ることができます。これが、ボタンを押すだけで、誰がとっても同じような写真が出来てしまう市販(しはん)のカメラでは味わえないピンホールカメラの魅力(みりょく)でもあるのです。 みなさんが「すてきだな」と思える写真が撮れれば、それはブレていても、鮮明(せんめい)でなくても、大成功の写真です。
みなさんは、ぜひぜひいろんな撮影方法を工夫して、おもしろい写真やふしぎな写真をたくさん撮ってみてください。きっとその一枚一枚が、みなさんの思い出に残る大切な写真になることでしょう。