将棋にはたくさんの専門用語があります。用語を知っておくと、いろいろな書物を読む上でも、内容を簡単に理解することができるでしょう。ここでは、もっともベースとなる用語をあいうえお順に並べました。

用語 解説
〜あ行〜
合い駒(あいごま) 王手をかけられたときに、そのきき道をさえぎるため、玉と相手の攻め駒の間に自分の駒を打って防ぐこと。または、その駒。
相掛かり(あいがかり) 先手後手とも飛車先の歩を伸ばす戦形。お互いに居飛車のことを指す。
あき王手(あきおうて) 飛車、角、香がきいている筋にある見方の駒を移動して王手にすること。 駒を移動させてその駒自身が王手をするものとは違う。
遊び駒(あそびこま) 盤上の駒で戦いに参加できないでいる駒のこと。
居玉(いぎょく) 戦いがはじまっても最初に駒を並べた位置に居る玉のこと。
居飛車(いびしゃ) 最初に駒を並べた位置で戦う飛車のこと。またはその様にする戦法のこと。
浮き駒(うきごま) 味方の駒との連絡がない駒。孤立した駒。はなれ駒ともいう。
上手(うわて) 自分より強い人で、駒落ちで指す時は駒を落とす人のこと。
王手(おうて 次に玉を取るという状態。
大駒(おおこま) 飛車と角のことをいう。
王手飛車取り(おうてびしゃとり) 玉と飛車の両方が取りになる状態のこと。
王将(おうしょう) 将棋の駒で一番大事な駒でこれをとられると負けになる。
〜か行〜
雁木(がんぎ) 玉の囲い方の呼び名でこれが戦い方にも関連してくる。
棋譜(きふ) 将棋を指してそれを記録したもの。
禁手(きんて) 将棋の反則手でやってはいけない手のこと。
切る(きる) 主に大駒(飛車、角)を自分より価値の小さい駒と交換すること。
金矢倉(きんやぐら) 玉を金、金、銀の3枚で玉を守る矢倉囲いのこと。
銀矢倉(ぎんやぐら) 玉を金、銀、銀の3枚で玉を守る矢倉囲いのこと。
位取り(くらいどり) 歩が横の五段目まで進むこと。
駒落ち(こまおち ハンデをつけて指す将棋のこと。
小駒(こごま) 将棋の駒で、金、銀、桂、香、歩のことをいう。
駒組み(こまぐみ) 戦いに入る前の陣型のこと。
駒台(こまだい) 取った駒を置いておく台。
駒得(こまどく) 相手の駒をただで取ってしまうか、価値の低い駒と高い駒を交換すること。
〜か行〜
指し過ぎ(さしすぎ) 無理をして攻めて形勢が悪くなること。
捌く(さばく) 駒をうまく働かせ、結果もうまくいかせること。
仕掛ける(しかける) 戦いをはじめること。
持将棋(じしょうぎ) 双方の玉がお互い相手の陣に入って(入玉して)詰まなくなった将棋。
下手(したて) 駒落ち戦で、相手に駒を落としてもらう方の人のこと。
十字飛車(じゅうじひしゃ) 飛車をタテ、ヨコの両方にきかせること。もしくは、飛車の特徴をあらわす表現。
終盤(しゅうばん) 勝ち負けが決まりそうな将棋の最後のところ。
序盤(じょばん) 戦いが始まる前の段階のこと。
定跡(じょうせき) 古くから将棋の歴史の上でつくりあげられてきた、理にかなった手順で駒組を作る指し方。
千日手(せんにちて) お互いのひとつの手意外が損になるなどの理由で、同じ局面が盤上に4回現れるともう一度やり直しになる。
先手(せんて) ハンデをつけないで先に指す人のこと。後から指すのは後手(ごて)。
〜た行〜
対局(たいきょく) 将棋を指す(する)こと。
中合い(なかあい) 飛車、角、香という飛び駒で王手をかけられた時、途中に駒を打つこと。桂馬の場合は中合いは不可能だ。
突き歩詰め(つきふづめ) 盤上の歩を進めて玉を詰まらせること。
継ぎ歩(つぎふ) 歩を吊り上げて、その上に玉を詰ませること。
詰め将棋(つめしょうぎ) 王手の連続で玉を詰めるパズル的なゲームの要素を持つ
投了(とうりょう) 負けを認め、その意志を表示をした時のこと。
とん死(とんし) うっかり攻めなどにとらわれていて玉を詰まされてしまうこと。
〜な行〜
成る(なる) 飛車、角、銀、桂、香、歩が相手陣の三段目以内に入ると「成る」といって、 駒を裏返しにすることができる。この時成らなくともかまわない。
二歩(にふ) 将棋の反則の一つ。タテの筋に自分の歩を2つ打ってしまうこと。
入玉(にゅうぎょく) 相手はの陣に自分の玉が入ってしまうこと。もしくはその逆。
〜は行〜
早逃げ(はやにげ) 相手の攻めを遅らせるためにあらかじめ逃げておくこと。
必死(ひっし) 王手ではないが、次に必ず詰めますよということで受けがない。
不成り(ふなり) 相手の陣に入ると成ることができるが、あえて成らないこと。かえって有利な場合もある。
振り飛車(ふりびしゃ) 飛車を左の方に移動して戦う指し方。
棒銀(ぼうぎん) 飛車の先に銀が出て攻める指し方。
〜ま行〜
美濃囲い(みのがこい) 振り飛車の時に作る玉の囲いのひとつ。