膝痛の克服

膝関節の動き方は、たとえると本が開いたり閉じたりするような一方向の屈伸動作が基本ですが、実際の人間の脚の自由な動きには、膝関節の側方への動きの余裕と安定性、衝撃の吸収、軟骨のなめらかさなどの持続などといった機能が必要です。自分の膝関節を曲げたり、伸ばしたりしてみるとわかりますが、膝関節は伸展位では側方への揺れはほとんどありません。

しかしながら、膝関節を屈曲していくにつれて、横の動きに余裕が出てきます。このように膝関節の動きを誘導しながら制動する役目を、内外の側副靭帯や、前後の十字靭帯、内外の半月板などが担って膝関節の機能を安定させています。さらに、軟骨や半月板は膝に加わった衝撃を吸収し、また圧力を受けることによって、組織の栄養を補給します。

このように、膝関節の構成体にはそれぞれ役割があって、これが十分に機能してはじめてスポーツ活動ができるのです。

膝痛の原因となるものには、膝関節をひねる動作や、着地やサイドステップを踏んだ時などに生じることが多い半月板の損傷があり、また、加齢によって膝関節の動きを滑らかにしている関節軟骨がすりへって、時には関節液が溜まる変形性膝関節症、さらにはランナー膝・痛風・靭帯損傷などがあります。

急に瞬発力を必要とする運動を行わないことや、十分にストレッチングを行うことが、膝関節痛の予防となります。中高年の人はとくにウオーミングアップを十分こなし、寒い場所では関節がかたくなりやすいので、なるべく運動はさけた方がよいでしょう。




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