ガン予防12か条
ガンの原因はまだ完全に解明されていない。しかし、日常生活の中で発ガン物質と密接にかかわっていることがわかれば、それらを除去し、ガンになりにくい、またはガンを予防するための生活方法を見出し、実行していくことができます。
ここではガンの予防のための12か条についてわかりやすくまとめました。
1.バランスのとれた栄養をとる
バランスのとれた栄養とは、たんぱく質、脂肪、炭水化物、乳製品などの基本食品を毎日適量ずつとることです。ある一定の食品だけを大量に食べると、副作用で病気になることもあります。また、ビタミンのどれがかけても、病気になってしまいます。だから、偏食しないで、まんべんなく適量食べることが大切です。
そうすることで、発ガン性のある物質を集中的にとることを回避することができるし、発ガン抑制効果のある物質をまんべんなくとることができる。
2.毎日変化のある食生活を
好きだからといって毎日同じものばかり食べていると、発ガンの原因になってしまいます。例えば、ハム、ソセージ、ベーコン、たらこなどは、強力な発ガン物質であるニトロソアミンの増加をうながす効果があるので、毎日は食べない方が良いでしょう。にんじん、トマト、ほうれん草などの有色野菜に含まれるビタミンCがニトロソアミンを抑制する効果があるのでそれらと一緒に食べましょう。
毎日変化のある食事をすることは、ガンになる危険を分散するという意味でも大切なことだと思います。
3.食べ過ぎを避け、脂肪は控えめに
バランスと共に大切なことは、食べる量です。食べ過ぎは発ガンの原因だけではなく、あらゆる成人病の原因にもなります。なので「腹八文目」を日々実行しましょう。
また、食べ過ぎの中でも、特に、脂肪の取りすぎは、大腸ガンや乳ガン、肺がんなどの原因になるともいわれています。食べ過ぎと脂肪の取りすぎには、十分注意しましょう。
4.お酒はほどほどに
アルコールはたばこにくらべるとガンにはなりにくいですが、濃いアルコールをストレートで飲むと、食道ガンになるともいわれています。特に、たんぱく質などの副食をとらなかったり、たばこを吸いながらの飲酒は大腸ガンになりやすいので注意が必要です。
アルコールの1日の適量は、日本酒なら1合、ビールは1本、ウィスキーはダブルで1杯とされていますが、週に2日はアルコールをとることを休んだ方が良いでしょう。
5.タバコはやめる
たばこ、とくに紙巻たばこと肺ガンの関係が深いことは、よく知られている通りである。
6.適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
気管や、気管支にガンができるというときは、正常な「円柱せん毛上皮」が「雇平上皮」に変わる。
ビタミンAはこの雇平上皮化を防いでいる。ビタミンCは、体内で亜硝酸ナトリウム(防腐剤などに使われている)と、アミン類が反応してできるニトロソアミンの生成を抑える。また、ガンは一種の酸化現象だが、ビタミンEには逆の還元作用がある。
繊維質をたくさんとると通じが良くなる。つまり、便の腸内停留時間を短くすればするほど、大腸ガンの危険性は減っていくのである。
7.塩辛いものは控えめに、熱い物はさましてから
日本のように塩分を多く取るところで胃ガンの発生率が高い。アメリカでも40年程前は、胃ガン発生率が今の倍あった。それが減ってきたのは塩蔵食品摂取の減少など、食生活の改善が大きいといわれている。
また、地域によって食道ガンが多いのは、あつい茶がゆを食べる習慣と関係があるといわれている。
8.こげた部分は避ける
魚や肉などの焼きこげの中には、数種類の発がん物質が発見されています。この発がん物質は調理時間が長ければ長い程、多く発生するものなのでこげ過ぎには注意しましょう。
適度に焦げ目があった方が美味しいものは、野菜と一緒に食べると良いでしょう。
9.カビの生えたものに注意
ピーナッツなどのナッツ類やとうもろこしにつくカビが産生する毒素には、強い発ガン性が認められています。漬け物や、しょうゆ、米、みそ、餅などのカビにも発がん物質を産生するものがある。
なるべくカビの生えたものは食べないことです。
10.日光に当たり過ぎない
日光に当たりすぎると皮膚ガンになる。(このことはガンの原因という項目のところに説明があります)日本人は日光を遮断するメラニン色素を多く持っているので、白人に比べて安全ですが、やはり、真っ黒に日焼けするほど幅を妬くのは避けたほうが良いでしょう。
11.適度にスポーツをする
ストレスと過労が、発ガンを促進することは良く知られています。ストレスや過労を解消するためには、十分な睡眠と、適度なスポーツが効果的です。年齢や体力に応じて、1日1回良い汗をかきましょう。
12.体を清潔に
体を清潔にすることも、ガン予防に役立ちます。衛生環境の悪い国や地方では、皮膚ガンや性器ガンが多く発生するといわれています。
日頃から、手洗いやうがい、シャワーや入浴をこまめに実行しましょう。