体の形は魚と同じ流線型で、胸びれ、背びれ、尾びれをもっています。外観は魚の様ですが、人間に近い動物である証拠の一つに、胸びれの中には手と同じ5本の指の骨があります。このひれは主に舵の役目をしています。背びれは左右のバランスを取るのに使われています。中にはスナメリのように、背びれを持たないイルカもいますが、泳ぐスピードの速いイルカほど背びれが発達しているといわれています。背びれはとても硬いですが骨はなく、その代りに丈夫な繊維質がぎっしり詰まっています。尾びれは前に進むためのものです。魚の尾びれは水面に対して縦向きについていますが、イルカの尾びれは横向きについており、上下に激しく動かして「ドルフインキック」で泳ぎます。尾びれも硬くて丈夫な繊維質でできています。イルカは発達した尾びれのカでオリンピック選手の約5〜7倍にあたる、時速40〜60キロメートルのスピードで泳ぐことができるのです。