**イルカの目**

イルカの眼球は、厚く固い殻に包まれていて、高い水圧に耐えられる構造になっています。また、レンズは球形で光をよく集めるため水中でも視力がよく働くと言われています。しかし”イルカのおしゃべり”のページで述べたようにイルカは音を出してそのはねかえりを利用してえさや前頭にある物を判断しています。視力が働くのに音を出すのはどうしてでしょう。これは、深い海では真っ暗で視力は使えません。そのときは音を出して物の形を判断していますが、明るいところでは、眼でエサを見つけたり、障害物を避けたりしているのです。イルカショーで鳥を見て驚いたり、大きなアラレやヒョウが降ったために眼をつぶるなど、ショーに影響が出たことからも、空中が見えていることがうかがえます。ちなみにイルカの目から見た世界はカラーです。

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