イルカのおしゃべり

イルカがおしゃべりをすることを知っていましたか?イルカも仲間と話をします。けど、どうやって?とても不思議だと思います。イルカは人間のように言葉は使いませんが、そのかわり音で会話をします。まず、イルカにはそれぞれに出す音というのが決まっています。仲間と話をする音をホイッスル音といいます。これは口笛のようなピーピーと聞こえる連続的な音です。この音には高さがいろいろあって、とても種類が多いです。またイルカの種類や集団によって、使う会話音が違っています。また、喜びや驚きを表す音というものもあります。ガガとキュと聞こえる低いうなり声は層状音といいます。この音はいろいろな高さの音が一度に発せられた音でどれも同じような音が多いです。この音は、本能的な音で、敵をおどかしたり、何かに驚いたり、求愛したりするときに使われます。最後にカチカチっと聞こえる断続的に発せられる音をクリック音といいます。これは、えさや物を見るときに使われます。イルカはこの音がえさや物に当たってはねかえってきた音を聞いて、その形や大きさなどを知ります。このような能力をエコーロケーションといいます。イルカたちはこのすぐれた能力を使い、夜中でもエサをし、捕えることが出来ます。イルカのショーでは、お互いに声をかけあって同時にジャンプする様子を観察することも出来ます。

ホイッスル音

口笛型

バンドウイルカ,マイルカ

ダミ声型

カ マ イ ル カ

信号型

ス メ ナ リ
 

クリック音               
超音波のパルス音で、音の反射で物体の方向と距離を つかむ。物体の質感すら解かる。

では、どのようにその音を出したり、聞いたりしているのでしょう。イルカには声帯がないので、鼻道の中のひだを息の流れを使って振動させて音を出します。頭中のメロンと呼ばれる器管でその音を一方向にまとめられて海中に発信されます。次に、イルカには耳たぶなんかないし、耳の穴も途中でふさがっています。イルカの音を聞く仕組みは、下あごにあります。下あごの骨の中の脂肪層を通って中耳へ伝わり、さらに内耳へ伝わって音を聞いています。

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