進化の歴史

〜陸を歩いていた祖先〜

今日イルカ・クジラの先祖は、恐らく、約5500万年前にメソニック類から由来したものだろうと言われています。

メソニクス・・・体長1.5メートル。新生代の初めに存在した原始的な肉食性ほ乳類。足の先にひづめをもち、オオカミに似た形をしていた。これをムカシクジラ(Archaeoceti)と言う。古代テチス海から海の中に入っていったのではないかと言う説が今のところ有力のようです。

彼らが陸を離れた理由

それは水中では気温の変化の影響はあまり無く、水温が安定し、更にそのことが安定した餌の供給を生み、当時は彼らの生命を脅かすほど大きな捕食者はいなかったのではないか?と言われています。

進化した体

彼らが主に進化させた所・・・それは手足と頭、そして体型です。水の中で生活するということは、移動の際、素早く行動するために、極力抵抗をなくす必要性がある。
オスのペニスも、メスの乳頭でさえ体内にしまい、必要な時意外は体の外へは出しません。耳殻も無くなりました。しかし、内耳はあるので、音を聞くことは出来ます。

 哺乳類独特の特徴は体毛です。体毛の役割は体の大事な器官を守ったり、保温したりすることです。ところが、鯨類には目立った体毛は見られません。しかし、産まれたばかりのイルカなどは、吻(口、特に上顎)に10本程、長い体毛が生えているそうです。(生後すぐに抜けてしまい、痕に毛穴だけが残ります。)
 陸上の動物から変化を見せているのは頭です。彼らの鼻孔は、だんだんと頭上に移動していきました。理由は高速で泳ぎ素早く呼吸するためには、そのほうが都合がよいのです。

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