琵琶湖の生き物　

注）このページに入っている音声は撮影時に入ったもので、

できればボリュームを下げてごらんください。

ホンモロコ（コイ科）
琵琶湖の固有種で最大で15cm近くまで成長する。琵琶湖以外の湖やダム湖にも移植されている。琵琶湖周辺に広く棲息するタモロコによく似ているが、体はより細長い。湖のやや深い中層を群泳し、動物プランクトンを主に食べている。冬季は北湖の深いところで越冬する。素焼きにして酢や酢味噌で食べると大変美味である。
　 　
ワタカ（コイ科）
独特の顔つきをした魚で、体長40cmほどにまで成長する。湖の沿岸部の水草地帯にすみ、主に水草を食べる。特に２歳以上の大型の個体は草食性が強い。琵琶湖の固有種で近年数が少なくなってきているが、一方で、放流魚に混ざって琵琶湖以外の水系にも分布が広がっている。ワタカの仲間は中国大陸に多くの種類が棲息している。小骨は多いがメスの煮付けは美味である。
　 　
ウツセミカジカ（カジカ科）
琵琶湖固有のカジカで、体長は12cmほどになる。湖岸沿いの浅い磯底や流入河川の下流域にすんでいるが、湖のかなり深い場所で採れることもある。流入河川の上流部にいる普通のカジカとよく似ているが、それよりも胸ビレの数が多く、卵の径が小さいことなどで区別できる。
　 　
ビワヒガイ（コイ科）
体長20cmほどになる魚で、カワヒガイの琵琶湖固有亜種。湖の沿岸の浅いところに棲息する。ヒガイの仲間は、口を前下方へ突き出せることが特徴で、常に水底近くを泳いで小動物や藻類を食べる。放流魚に混じって分布を広げ、現在は琵琶湖以外の多くの水系にも棲息している。
　 　
ビワマス（サケ科）
体長60cmほどに成長するマスで、サツキマス（アマゴ）の琵琶湖固有亜種とされている。琵琶湖の中層に棲息し、アユやイサザ、ヨコエビなどを食べている。成魚は全身銀白色だが、秋の産卵期には淡紅色の婚姻色が現れる。流入河川をさかのぼって産卵した後、親魚は死ぬ。5〜7月は脂がのっていて、刺身や塩焼きで食べると極上の味である。
　 　
アブラヒガイ（コイ科）
主に北湖の岩礁地帯にすむ琵琶湖固有種。ビワヒガイとよく似ているが、体が暗黄褐色で背ビレの黒い斑紋がふつう不明瞭であることが特徴である。近年、個体数が激減しており、琵琶湖固有種の魚の中では現在最も採取が困難な魚のひとつである。
　 　
アユ（アユ科）
アユは通常満１年で成熟し、秋には産卵後死亡し、親アユはいなくなる。
　 　
ギンブナ（フナ科）
池や川に多く分布しているギンブナは、オスがいない変わり者です。だから、卵は受精することなく、発生をはじめる。
　 　
ギギ
この魚は、つり上げられるとギーギーと音を出しています。この音が、魚名の由来です。音を出すのは情報の伝達をするためです。
　 　

オオクチバシ（ブラックバス）（サンフィッシュ科）
北アメリカ原産。琵琶湖には昭和４０年代前半に侵入した。小魚やエビ類をよく食べる。

ブルーギル（サンフィッシュ科）
北アメリカ原産。琵琶湖には昭和３０年代に侵入した。エビ類や水草を食べる。

　 　
ジルティラピア（カワスズメ科）
アフリカ原産。滋賀県では守山市内の水路で自然繁殖している。
　 　
イトウ（サケ科）
北海道・サハリン・南千島・沿海州などに分布。日本最大の淡水魚とされ、最大全長1.5mに達する。
　 　
ゼンタナゴ（コイ科）
近年減少。秋に２枚貝の体内に散乱する。希少種。
　 　
デンキナマズ（デンキナマズ科）
小魚を捕らえたり、身に危険を感じたときに放電。40〜50cm

ユリカモメ
毎年、冬にシベリアから渡ってくる。別名ミヤコドリ。全長40cm
　 　
ヒドリガモ
毎年、晩秋に渡ってくるカモの仲間。額にクリーム色の帯がある。全長48.5cm
　 　
オシドリ
山間部の水辺でみられる。オスとメスが常に一緒に居ることから、仲の良い夫婦にたとえられる。