Q2:ほくろはどうしてできるのか
ほくろは、生まれながらにあるものは少なく、多くは生後5年間に発生するものです。発生する部位は全身ですが、中でも顔面に最も多く見られます。
<ほくろの発生>
このほくろの正体は、皮膚を構成する二層のうちの真皮に色素が集まったものです。
通常、皮膚の色を決定する色素は表皮のうちの角層の下にある粘膜層にあるメラニン色素ですが、ほくろの場合は、さらに下の真皮の部分にある色素の集まりです。ほくろは皮膚の他の部分との境界が明確で、色は黒褐色で丸い形をしています。
このほくろがなぜできてしまうかは、はっきりとは分かっていませんが、ほくろのできやすい体質というのは遺伝するということが分かっています。つまり、親がほくろを多く持っていると、その子供にもほくろができやすい体質であるということです。
<ちょっと豆知識>
非常にまれですが、ほくろが急激に増大して黒色腫という悪性の腫瘍になることがあります。これは異質細胞の増殖で、分かりやすく言えば癌(ガン)です。
このような変化は、特に摩擦の激しい部位のほくろがなりやすいので注意が必要とされます。ほくろが急に大きくなりだしたら、一刻もはやく医者のところに駆けつけましょう。皮膚だけの問題ではなく、生命に関わる問題になるのです。