Q6:げっぷがでるのはどうしてか



 げっぷは、胃または食道からガスが噴出するもので、一種の爽快感をともないます。よくサイダーやラムネなどの炭酸飲料、または重曹などを飲んだ後によく出ます。
 これは、炭酸水が胃の中で温められ、炭酸ガスが放出され、胃の中に充満することから起こります。専門的には「あい気」ともいい、また「おくび」ともいわれます。
 げっぷの発生は、一般に胃の中の異常発酵によって発生したガスによるものと思われていますが、実はそうではなく、飲み込まれた空気によるものが大部分です。発酵ガスであれば、特有のにおいがあるはずですが、げっぷは無臭に近いです。つまり、空気は食べ物と一緒に飲み込まれることが多く、積もり積もってたまってくると同時に、食べ物によって圧迫され一気に噴出するのです。また、人によっては食事とは別に無意識に飲み込まれる空気も原因となっています。



<ちょっと豆知識>

 十分な食事の後、このげっぷが出ると急に胃が軽くなって何とも言えないいい気分になるものです。ところが、「ところ変われば品変わる」ではありませんが、欧米ではこの食後のげっぷは、紳士淑女のタブーとされていて、特に下品なマナーとされているので注意しなければなりません。