筋肉のつくり
- 体を動かす筋肉
歩いたり走ったり物を持ち上げたり、さらに心臓や胃を動かしたり、必要に応じて
私たちの体を動かしているのが筋肉です。そのうち、手や足などの周りについている
筋肉を骨格筋といいます。骨格筋は自分の思い通りに動かすことができるので、随
意筋とも呼ばれています。
一方、心臓や胃は思い通りに止めたり動かしたりはできません。このように意思と
関係なく動いている筋肉を不随意筋と呼びます。
- 筋収縮のしくみ
ひとつの筋肉は筋繊維が集まってできています。筋繊維はさらに細い筋原繊維が
集まったものです。骨格筋の筋原繊維をよくみると、明るいところと暗いところが交
互に横に並んで見えます。これは太さの違う二つの繊維(フィラメント)が部分的に
重なって、平行に並んでいるために見えるしま模様です。骨格筋はこの横じまがはっ
きりと見えるところから横紋筋とも呼ばれています。
横紋筋に対して、心臓や腸などの消化器や呼吸器官、血管の壁を作る不随意筋
を、心筋、平滑筋と呼びます。
- 運動神経からの刺激が筋繊維に伝わります
- 筋原繊維を包む筋小胞体からCa2+が放出されます
- Ca2+がアクチンフィラメントに結合します
- ミオシンがアクチンに結合できるようになり、アクチンフィラメントがミオ
シンフィラメントの間に滑り込んで収縮します
- 再びCa2+が筋小胞体に吸収されると、ミオシンはアクチンに結合できなくな
りし緩します